中池の池干し
◆本日11/29(日)は関市の中池の池干し外来魚駆除でした.
事前に市役所の方や地元の方々など,みなさんで十分に準備をしていたことや,参加者の岐阜・美濃生態系研究会のみなさん,河川研のみなさん等,経験豊富でなおかつお互いに見知った面々が阿吽で役割分担して作業できたおかげで,池の規模がかなり大きかったにも関わらず,これまでにないスムーズな流れで作業が進んで,かなり感動しました.素晴らしい!
うちの研究室からは3年生のオトモ2人が手伝ってくれて,さらにMJ大からも3年生が3人助っ人に来てくれましたが,彼女らの働きも素晴らしくて,山となったバス・ギルをちゃんと計測してくれました.標準体長5cmを超えるサイズ以上のバス・ギルは約230kg捕れていたのですが,そのうちの111kg = オオクチバス618尾とブルーギル438尾(合計1056尾)分の体長データも得ることが出来ました.

↑計測中の様子.この写真は次々運ばれてくるバスギルのうちの一部です.100kg超の外来魚はこんなもんじゃないです.
体長5cm未満のブルーギルを中心としたトロ箱一杯の外来魚は,全体の重量を計測し,そのうちのバケツ一杯分の個体数を計数しました.
トロ箱に入ったブルーギル当歳魚全体の重量(泥等含む)は65.5kg,そのうちバケツに取った5kg中の個体数は3027尾のブルーギルと4尾のオオクチバス当歳魚(SL約13cm)が含まれていたので,これらのデータと,上記の大型個体の推定個体数を合わせた全体の捕獲個体数を計算すると,
☆オオクチバス 1338尾 (最大は全長58cm,3.4kg)
☆ブルーギル 大912尾,小39643尾 (≒4万尾) (最大は全長22.5cm)
(バスギル全体で約300kg)
ということになります.池の規模の割には少なめですかね?
他には放流起源の大型のコイとヘラブナが大量にいましたが,そちらは生かしておきたいという希望に配慮して輸送したために未計数.
そして,在来の可能性がある魚類として捕獲されたのは……ナマズ3尾とフナsp.1尾のみ!
予想されていたことではありますが,保護すべき在来魚がほとんどまったくおらず,外来種のみに完全占領されていたという状態です.しかし,池の上流の小水路にはオイカワ・ヌマムツ・メダカ等がいるので,もともと池に在来魚がいなかったのではなく,在来魚が全く生息できない状態にされていたといえるでしょう.
救うべき在来種がいなかったために,作業が簡単だったという面もありますが,これで在来の小型魚が多数生息するように再生されてほしいものです.
◆ここしばらくは,他にも調査に行ったり,査読をしたり,原稿を書いたり…
11/19(木)は3限に微分積分の講義をして,その後は研究室のセミナー.
11/20(金)は1限に生物学の講義をして,その後にスジシマドジョウ小型種東海型の個体数推定のための調査.今回は教育学部のK先生と,K研でマドジョウの生活史を研究している4年生にも助っ人を頼んで,うちの4年生とボクと,合計4名の精鋭チームで定期調査地のドジョウ類を捕獲.スジ小型三百数十尾とマド・シマを含めて,400尾以上に蛍光マークを注射しました.これで後日再捕獲すれば,その地点の個体数が推定できるので,春に推定したのと今回の秋の結果を比較できるはず.
11/21(土)は家の水槽の水替え等.
11/22(日)は,友人達とカヤネズミ調査をする予定だったけれど,主要メンバーの奥さんや子供が風邪や水疱瘡とのことで中止…しかし,そのおかげで翌日の講演準備が完了.
11/23(月祝)は関市の中池の外来魚駆除にバス釣り人達からクレームがついたために,外来魚駆除の必要性を説明するための「勉強会」.ボクはそこで外来生物法についての説明をしたわけです.バス釣り人の意見は想定通りで,特に目新しいものは無し.結局身勝手な理屈なので,社会的に悪印象を与えるだけなのにね…
11/24(火)の午前中はMIE大の大学院生たちと野外調査をして,3限はネットワーク大学コンソーシアム岐阜「自治体と環境」で生物多様性についての講義.いろいろな講師のオムニバスは,出席していればそれだけで単位が取れることが多いので,やる気の無い受講生が多いということは学生から聞いていたけれど,本当にうざい学生の群れがいたので(マジメな子達も,もちろんいます),ちょっと辟易.ボクが個人で担当する科目なら,うるさい一群に学生証を出させて,チェックした上で即「不可」を言い渡すところですが,この講義については世話役の先生がいるので,我慢してなにもしませんでした.

↑調査中に見かけた淡水海綿.
11/25(水) 午前中は会議.午後も夕方に会議.その合間に原稿書き…
11/26(木) 3限は微分積分の講義.その後に研究室のセミナー.
11/27(金) 1限は生物学の講義.一連の講義の中盤の盛り上がりとなる遺伝子組換えの話をしたので,それなりに受けが良かったかな.午後は原稿書き…なのだけど,学生達と話をして現実逃避している時間多し…
11/28(土) 月末締め切りの原稿の草稿が完成したので共著者にメールで送りました.2000字程度なので,すぐに書けるといえば書けるのですが,いかに必要なエッセンスを適切にまとめるかで苦労しました…しかし,共著者の方が,どう思うか…
11/29(日) 上述の通り,中池の池干し.みなさんお疲れ様でした!

