ブラックバス関連

2014.11.04

2014.11.17公開シンポジウム「日本の外来魚問題の現状を考える」

11/17(月)に神奈川県立生命の星・地球博物館において日本魚類学会年会の企画として公開シンポジウムを開催いたします.

 外来生物法が施行されて10年,外来種問題はどうなったのか?
 当時物議をかもしたブラックバス問題は?

 ご興味のある方は,是非ご参加いただければ幸いです.

Pos_gairai01_500px

チラシのダウンロードはこちらから

(図案Aタイプ)
http://www.fish-isj.jp/event/2014/pos_gairai01.pdf

(図案Bタイプ)
http://www.fish-isj.jp/event/2014/pos_gairai02.pdf

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2014年度魚類学会シンポジウム

日本の外来魚問題の現状を考える:外来生物法制定から10年で何が変わったのか?

日時:11月17日(月)
場所:神奈川県立 生命の星・地球博物館 SEISAミュージアムシアター(第1会場)
参加資格・定員:一般公開・定員なし
当日参加費:¥2000円(事前申し込み不要)

コンビーナー:向井貴彦(岐阜大地域)・淀太我(三重大院生物資源)・中井克樹(琵琶湖博)・瀬能宏(神奈川県博)

連絡先: 向井貴彦(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学地域科学部)

<プログラム>

1. 13:00-13:20 わが国の外来種対策の現状:「愛知目標」の達成に向けて
  立田理一郎(環境省自然環境局外来生物対策室)

2. 13:20-13:40 全国スケールでみた外来魚の侵入が在来魚の多様性に与える影響
  松崎慎一郎(国立環境研)

3. 13:40-14:00 止まらないブラックバスの違法放流
  宮崎佑介・瀬能 宏(神奈川県博)

4. 14:00-14:2 “フロリダバス”の拡散,増加
  北川忠生(近大農)・淀 太我(三重大院生物資源)

(休憩)

5. 14:25-14:45 駆除の実践と成果の現状1 伊豆沼
  藤本泰文・芦澤淳(伊豆沼財団)・高橋清孝(シナイモツゴ郷の会)

6. 14:45-15:05 駆除の実践と成果の現状2 深泥池
  竹門康弘(京大防災研)・安部倉完(京大工)

7. 15:05-15:25 長野県の3湖沼におけるオオクチバス完全駆除の試み
  片野 修(増養殖研)

8. 15:25-15:45 霞ヶ浦におけるチャネルキャットフィッシュの生態と被害事例
  荒山和則(茨城県漁政課)・半澤浩美(茨城県水試)・亀井涼平(東京海洋大海洋科学)・加納光樹(茨城大広域水圏セ)

9. 15:45-16:05 カダヤシの放流実態と試行的対策:徳島県を中心として
  田代優秋((社)地域資源研究センター)・佐藤陽一(徳島県博)・上月康則(徳島大院ソシオテクノサイエンス)

(休憩)

10. 16:10-16:30 サケ科魚類における外来魚問題~北海道と本州の比較~
  長谷川 功(北水研)・坪井潤一(増養殖研)・長瀬崇(宮川下流漁協)

11. 16:30-16:50 国内外来種問題
  向井貴彦(岐阜大地域)

12. 16:50-17:10 魚類の外来種対策の現状と課題
  中井克樹(琵琶湖博)

13. 17:10-17:30 総合質疑

 

[シンポジウムの趣旨]

 外来種は生態系に大きな変化を引き起こし,農林水産業に多大な被害をもたらすとともに,地域在来の生物の局所絶滅などの不可逆的な変化の原因となることから、外来種問題の重大さは社会的に広く認識されつつある.日本国内では,2004年に外来生物法が制定され,特定外来生物として指定さ れた生物の輸入・飼育・販売・野外に放つことなどが厳しく禁じられるようになった.また,2010年に愛知県・名古屋市で開催された生物多様性条 約第10回締約国会議(CBD-COP10)においても主要な課題の一つとして外来種対策が検討され,国や自治体による外来種防除事業も進められている.

 魚類については,オオクチバスやチャネルキャットフィッシュなど8種が特定外来生物に指定されて10年が経とうとしている.外来生物法の施行によって,これらの外来魚による問題は改善されつつあるのだろうか? また,外来生物法で指定されていない外来魚も広がり続けている.水産利用の盛 んなサケ科魚類やコイ科魚類の国内外を起源とする外来種の問題や,国内外来魚による在来個体群の遺伝的攪乱についても,現状の解明と保全策の提案 が必要だろう.

 そこで,本シンポジウムでは,外来生物法施行後の外来魚対策の現状と問題点を概観するとともに,今後の対策が必要な外来魚についての研究事例を紹介し,自然環境保全のための議論の場を提供したい.

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2011.03.03

国破れて山河無し

2/20-22と徳之島に行ったり,その後に前期日程試験があったり,あれやらこれやらで,せっかく離島に行った楽しいこともブログに書く余裕がナッシング…
 

◆しかし,余裕がないとは言っても,ちょっと腹立たしい事実に関する新聞記事などを記しておきます.

「外来魚駆除」の看板を下ろした滋賀県(2011年3月2日 YOMIURI ONLINE)

 滋賀県がこれまで行ってきた「外来魚駆除釣り大会」を,単に「釣り大会」として日本釣振興会と共催していくという話.記事によれば『県は「日釣振の理解を得るための工夫で、迎合したわけではない。まずは『ブルーギルだけでも、一日だけでも協力し合いたい』という考えだ」としている。』とのことだが,迎合以外の何物でもないでしょう.滋賀県オワタ\(^o^)/
 
 
 外来魚情報交換会における当該の事に関する質問への回答はこちら.

滋賀県における外来魚のリリース禁止に関する取組
 発表者:川村泰男(滋賀県琵琶湖再生課)へのご意見・ご質問
 
 
 行政の中の人の回答というのは,いつも同じような様式で書かれているので,これも典型的な役人答弁ですが,おそらくポイントは「平成21年3月のレジャー審議会において(中略)等の意見が出されました」「平成22年3月の同審議会から次のとおり答申を受け(中略)釣り関係者と話し合いを始めました」という部分.
 
 各都道府県や市町村にある「審議会」の類は,実はあなどることのできない影響力のあるもので,その審議会にどのような人がいるかによって,行政の施策の方向が大きく変化します.この場合は,審議委員を集めておこなった会議の場での方向性のようですが,県によっては(?)個別の問題はいちいち会議に諮らずに特定の審議委員の意見だけいただいて,それで物事を決めることもあります(G県の自然環境審議会とかね).
 
 ですから,どのような審議会に,どのような人物が有識者として選ばれているのかというのは非常に重要なので,昨夏に魚類学会自然保護委員会がレッドリストシンポを開催したときに,話題提供として話せるようにG県に審議会の委員の選出手順などについての事実確認をしておいたことがあります.

 一応,メモ代わりに以下に残しておきます.

(こちらからの質問へのG県の回答内容)
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Q1. レッドリストの検討委員は,どのように選出されるのか?
A1.岐阜県のレッドデータブック改訂調査検討委員会の委員につきましては、レッド初版の委員をベースとして、当時、県内を中心に各方面でご活躍されている学識経験者を抽出し選定させていただいております。

Q2. リストに基づく条例化などの際に,県が意見を求める「自然環境保全審議会」の委員の選出方法は?
A1.県自然環境保全審議会自然保護部会につきましても、レッドと同様に、県内を中心に各方面でご活躍されている学識経験者を抽出し選定させて頂いております。(担当は地球環境課 自然保護・公園担当です)

Q3. 上記2つの委員について,市民団体や学会等から見て異議がある場合,異議申し立てをして委員の交代を求めることは可能か?
A1.ご質問いただきました、「委員の交代」についてですが、異議申し立ての内容が、審議会等で県が期待する審議していただくべきところが審議されないようなものであれば、別途、県で調査をしたりして検討委員会の委員長なりと調整をすることとなるかと思います。

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 ということで,悪く解釈するならば,審議会の委員というのは,「県が選び」「県に不都合がなければ交代させることはない」ということになります.
 
 そして,行政は基本的に議員から何か言われれば,従わざるを得ないのですが,審議会が適切な人材で構成されていれば,ある程度のブレーキはかかるでしょう.しかし,審議会を行政にとって都合の良い有識者(いわゆる御用学者)で構成していたら? あるいは,「レジャー審議会」の場合であれば,自然環境よりも釣りなどのレジャーを振興することを重視する委員の声が大きかったら? そこに問題となる団体とつながりのある議員からの一声があれば?
 
 
 ま,憶測を書いていても仕方ないのですが,仕組みを知らないと対策のとりようもないですからね.

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2010.05.27

外来種問題…

◆昨日は,朝8時前に研究室に出てきて,夜12時過ぎに帰宅の途についたので,さすがに今日は疲れ気味.
しかし,午後からは定期的な調査に出かけました.ため池2カ所と小河川ですが,一方のため池は在来種が多く,もう一方は外来種がほとんどでした.
 
 

P5272998
多項目水質測定器に興味を惹かれて寄ってきたブルーギル.好奇心旺盛でカワイイ魚ではあるのですが,在来種を押しのけてこいつらばかり増えてしまってはね…
 
 
 で,さすがに疲れが溜まってきたので,採集の後に久しぶりに温泉に行ってきました.はぁ〜,癒される.
 
 
◆先日,読売新聞の記者さんから取材を受けていたのですが,その内容がCOP10関連の連載記事として掲載されたようです.

4つの危機(4)外来種 密放流…生息40都県に ――いのちの環 生物多様性COP10
 
 と,いうことで今回もボクの名前が入ってます.調査風景の写真は無いですか,と言われたのでM大のY先生の写真を送っておいたのですが,そちらは使われなかったというウラ話はこちらを御覧下さいませ.

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2009.11.29

中池の池干し

◆本日11/29(日)は関市の中池の池干し外来魚駆除でした.

 事前に市役所の方や地元の方々など,みなさんで十分に準備をしていたことや,参加者の岐阜・美濃生態系研究会のみなさん,河川研のみなさん等,経験豊富でなおかつお互いに見知った面々が阿吽で役割分担して作業できたおかげで,池の規模がかなり大きかったにも関わらず,これまでにないスムーズな流れで作業が進んで,かなり感動しました.素晴らしい!

 うちの研究室からは3年生のオトモ2人が手伝ってくれて,さらにMJ大からも3年生が3人助っ人に来てくれましたが,彼女らの働きも素晴らしくて,山となったバス・ギルをちゃんと計測してくれました.標準体長5cmを超えるサイズ以上のバス・ギルは約230kg捕れていたのですが,そのうちの111kg = オオクチバス618尾とブルーギル438尾(合計1056尾)分の体長データも得ることが出来ました.
 
 
Pb292553_2
↑計測中の様子.この写真は次々運ばれてくるバスギルのうちの一部です.100kg超の外来魚はこんなもんじゃないです.

体長5cm未満のブルーギルを中心としたトロ箱一杯の外来魚は,全体の重量を計測し,そのうちのバケツ一杯分の個体数を計数しました.
 
 トロ箱に入ったブルーギル当歳魚全体の重量(泥等含む)は65.5kg,そのうちバケツに取った5kg中の個体数は3027尾のブルーギルと4尾のオオクチバス当歳魚(SL約13cm)が含まれていたので,これらのデータと,上記の大型個体の推定個体数を合わせた全体の捕獲個体数を計算すると,

☆オオクチバス 1338尾 (最大は全長58cm,3.4kg)
☆ブルーギル 大912尾,小39643尾 (≒4万尾) (最大は全長22.5cm)
(バスギル全体で約300kg)

ということになります.池の規模の割には少なめですかね?

 他には放流起源の大型のコイとヘラブナが大量にいましたが,そちらは生かしておきたいという希望に配慮して輸送したために未計数.

 そして,在来の可能性がある魚類として捕獲されたのは……ナマズ3尾とフナsp.1尾のみ!

 予想されていたことではありますが,保護すべき在来魚がほとんどまったくおらず,外来種のみに完全占領されていたという状態です.しかし,池の上流の小水路にはオイカワ・ヌマムツ・メダカ等がいるので,もともと池に在来魚がいなかったのではなく,在来魚が全く生息できない状態にされていたといえるでしょう.

 救うべき在来種がいなかったために,作業が簡単だったという面もありますが,これで在来の小型魚が多数生息するように再生されてほしいものです.
 
 
◆ここしばらくは,他にも調査に行ったり,査読をしたり,原稿を書いたり…

11/19(木)は3限に微分積分の講義をして,その後は研究室のセミナー.

11/20(金)は1限に生物学の講義をして,その後にスジシマドジョウ小型種東海型の個体数推定のための調査.今回は教育学部のK先生と,K研でマドジョウの生活史を研究している4年生にも助っ人を頼んで,うちの4年生とボクと,合計4名の精鋭チームで定期調査地のドジョウ類を捕獲.スジ小型三百数十尾とマド・シマを含めて,400尾以上に蛍光マークを注射しました.これで後日再捕獲すれば,その地点の個体数が推定できるので,春に推定したのと今回の秋の結果を比較できるはず.

11/21(土)は家の水槽の水替え等.

11/22(日)は,友人達とカヤネズミ調査をする予定だったけれど,主要メンバーの奥さんや子供が風邪や水疱瘡とのことで中止…しかし,そのおかげで翌日の講演準備が完了.

11/23(月祝)は関市の中池の外来魚駆除にバス釣り人達からクレームがついたために,外来魚駆除の必要性を説明するための「勉強会」.ボクはそこで外来生物法についての説明をしたわけです.バス釣り人の意見は想定通りで,特に目新しいものは無し.結局身勝手な理屈なので,社会的に悪印象を与えるだけなのにね…

11/24(火)の午前中はMIE大の大学院生たちと野外調査をして,3限はネットワーク大学コンソーシアム岐阜「自治体と環境」で生物多様性についての講義.いろいろな講師のオムニバスは,出席していればそれだけで単位が取れることが多いので,やる気の無い受講生が多いということは学生から聞いていたけれど,本当にうざい学生の群れがいたので(マジメな子達も,もちろんいます),ちょっと辟易.ボクが個人で担当する科目なら,うるさい一群に学生証を出させて,チェックした上で即「不可」を言い渡すところですが,この講義については世話役の先生がいるので,我慢してなにもしませんでした.
 
 
Pb242545
↑調査中に見かけた淡水海綿.
 
 
11/25(水) 午前中は会議.午後も夕方に会議.その合間に原稿書き…

11/26(木) 3限は微分積分の講義.その後に研究室のセミナー.

11/27(金) 1限は生物学の講義.一連の講義の中盤の盛り上がりとなる遺伝子組換えの話をしたので,それなりに受けが良かったかな.午後は原稿書き…なのだけど,学生達と話をして現実逃避している時間多し…

11/28(土) 月末締め切りの原稿の草稿が完成したので共著者にメールで送りました.2000字程度なので,すぐに書けるといえば書けるのですが,いかに必要なエッセンスを適切にまとめるかで苦労しました…しかし,共著者の方が,どう思うか…

11/29(日) 上述の通り,中池の池干し.みなさんお疲れ様でした!

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2009.08.20

外来生物法

外来生物法が施行されてから,やっと下記のような報道が.
 
ブラックバス運んだ疑い 42歳男「彼女に見せようと」
 
 
 こういうのは現行犯じゃないと逮捕できないので,なかなか捕まらないのが腹立たしいですよね.
 
 これ以前にも別の事件として↓こんなのもありましたが,どうなったんでしょうね?
 
ヤフオクに生きたブラックバス 違法飼育の可能性
 
 

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2007.12.23

お言葉

いつぞや天皇陛下が琵琶湖でおこなわれた祭典の時に,ブルーギルをもらってきたのは自分であり,それが増えて多くの人が困っていることを心苦しく思う,という旨のことを発言されていたわけですが,それについてブラックバス釣りの人のウェブサイトなどで,

「陛下は,ブルーギルが問題であって,ブラックバスに問題がないことを認めた」

という噴飯ものの解釈をしていたのを見かけたことがありました.(釣り雑誌でも似たような珍釈はあったようですが・・・)

 まったくもう・・・次のお言葉をよく聞いていただきたいものです.

<天皇陛下のお誕生日に際しての記者会見の内容とこの1年のご動静>


 ま,こういうものがあっても,聞きたくない人の耳には届かず,届いたとしてもフィルターがかかるのかもしれませんが.

 環境問題に関係することを眺めていると,つくづく,人は信じたいものしか信じない,というのがよくわかります・・・

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2006.12.04

犯罪行為

2ch


12/2に岐阜県山県市の伊自良湖で外来魚の駆除作業があったわけですが,事前にバス釣り人がブラックバス類を持ち出さないように期日はあまり広くは知らせないようにしていました.
 しかしながら,某巨大掲示板のスレッド(http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/bass/1163946884/)において,このような書き込みがあったわけです.

 問題はいろいろあるわけですが,

■特定外来種の持ち出しは違法行為であり,それを教唆する犯罪行為であること

■山県市内の近隣住民や役所関係者の中,あるいは近辺に違法行為を勧める人物がいたということ

が問題であるわけです.

 こういうのを具体的に訴えて罰する方策が必要ですね.

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2005.06.30

読書

最近はブログに読書感想文を書いてないけど,何も読んでないわけではないんですよ.出張とかの時は本を読むチャンスなので「詭弁論理学」とかワトソンの「DNA  」とかおもしろいのも読みました.なかなかどちらも読み物として秀逸です.

bass_kujo
 また,先日秋田のバス駆除シンポにいったときに購入した「オオクチバス駆除最前線」(杉山秀樹著,無明舎出版)はバス駆除の現場の実践報告として重要な本です(左の写真).まだアマゾンにも出ていませんが,こういう本がありますよ,ということだけでも知らせておきたいと思います.


 それから,昨日生協書籍部で見つけた本で「外来水生生物事典」というのもありました.結構常識的な視点で書かれており,ブラックバスだけではなくさまざまな魚の水産放流,学校教育でのメダカやカエルなどの無配慮な放流など,そうした多くの「外来種問題」に目を向けさせようという点では良い内容ですね.全国の小学校に配布して先生方に読んでもらいたいです.
 ただし,この本の著者らはオオクチバス釣り場のゾーニング(自然水域の一部のみ釣り場として認める)をおこなって,その収益をそれ以外の地域の環境復元に使えば良いのではないかと主張していますので,この点にだけ思ったことを書きます.
 このアイデア,ごもっともな感じはするのですが,バス釣り業界で(バス駆除を含めた)環境保全に金を出したところってありましたっけ? バス釣りはウン百億円市場だとよく聞きますが,それならそのわずか1%程度でも(数億円?)環境復元のために寄付や助成金として業界が出していれば,今のような状況にはならなかったんではないのでしょうか? 希少種生息地でのバス駆除やその他諸々の環境復元にびた一文出してこなかった業界に(もし,お金を出している例を御存知の方がいたらお知らせ下さい.訂正しますので.)上記のようなものを望んでも,実際的にはありえないことでしょう.残念ながら.

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2004.01.19

アメリカへ行こう!

外来種としてのブラックバス問題については,いろいろ取り上げてきたのですが,日本国内でちまちまと世間に後ろ指さされながらブラックバスを釣るよりも,どうせなら本場アメリカに渡って思いっきりバス釣りを楽しみましょうよ!

 今のところ,ツアー料金はまだ高いようですが,海外の航空運賃は安くなる一方なので(H.I.Sなんかだと4万円くらいでUSAと往復できるし,外国の航空会社を使えばもっと安いのもあるみたい),客が増えれば安いツアーもできるんじゃないかな? つり人社とかも,国内で政治家相手にごしょごしょやるくらいなら,安く楽しくアメリカでバス釣りできるシステムを作りましょう! 是非!

 とりあえず,ググッて見つけたアメリカバス釣りツアー関連サイト

Access!海外バスフィッシング
空の旅~American Bass Fishing
GRANBASS Fishing Tour
Japanese Bassres Network

 あと,最近,一部で話題のこのblogの過去ログで,ブラックバス問題に関する部分へのリンクを記しておきます.決して,ぼく自身釣りがキライなわけでもなければ,ブラックバスそのものを憎んでいるわけでもないんですよ.在来の生物が生き続けられる環境を維持するために必要なこととして,日本国内でのバス釣りを批判しているのです.


「警告! ますます広がるブラックバス汚染」
「ブラックバスがいじめられるホントの理由」
「川と湖沼の侵略者 ブラックバス」


 「ブラックバスがいじめられる~」と「ブラックバス汚染」には,コメントが付いて多少議論が伸びてます.
 その他,関連するものとして,以下のサイトを記しておきます.

ゼゼラノート
 1/15にこちらの書評(というより読書感想文ですけどね)を紹介したサイト.あちらで「ダブルスタンダード」と書かれてしまいましたが,ゼゼラ氏の「ブラックバスがいじめられる~」は中立的立場で論じるとしておきながら,一方に肩入れした内容であるから,その部分を批判したのであり,ぼくの感想文は,バス駆除肯定の立場から読んだ感想を記しただけで,最初から明らかに一方に荷担しております.

2chスレ 【過疎】バス害魚論 10匹目【マターリ】
 このスレの558以降が,ゼゼラノートでこのblogが紹介されて以降のもの.

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2003.12.22

コクチバス繁殖抑制マニュアル

「湖沼におけるコクチバス繁殖抑制マニュアル」
片野修(2003)魚類学雑誌 vol. 50 No. 2 pp.176-179.

 日本魚類学会の和文誌に掲載されていたトピックス.これまでのコクチバスの生態的特性と,繁殖抑制技術・個体群管理技術の開発に関する概略と,その成果としての「コクチバス繁殖抑制マニュアル」(もちろんオオクチバスにも応用可能)が記されている.

 マニュアルといっても,実践によって改訂されていくべきものと思うのだが,漠然と「とにかく数を減らす」というだけの精神で戦いを挑んでも,なかなか労力の割りに成果が挙がらないかもしれないし,より良い攻略法を作っていくための第一歩だろう.広報ないすいめんとかにも掲載されているようだが,PDF版や印刷版の配布(もうしてるのかな?)や,外来魚対策相談窓口のようなものを作って,より広く情報を提供し,また実践結果を集積して改訂,今後の戦略の展開へと生かすシステムが作られればなお良いだろう.

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