« 平成27年度ゴリ研究会無事終了 | Main | アクアトト 「アフリカ進化の湖」 展!! »

2015.08.11

本を読む本

夏休みといえば,「読書」… なんていう人は,今どきあまりいないかもしれませんが,本屋に行くと○○フェアとかで文庫本なんかが平積みで広げてあるから,そういうのを見ると読書欲がそそられますよね.まぁ,そんなに読む時間は無いんですが.

 実際,今はものすごい大量の本が出版されていて,その中で個人が読める数などたかが知れているわけです.読むのが早い人ならまだしも,自分なんかは遅筆・遅読なので,ともすればすぐに情弱になりそうなんですけど,なにをやるのも遅いなりになんとか学者稼業が成り立っているという不思議(笑)

 それはともかく,このような無数に本がある中で少しでも効率よく良い本を探すためには,個人で片っ端から読むのではなく,仲間同士で本を紹介し合う方が効率が良い,ということで考案されたのが「ビブリオバトル」だったりします.

 ボク自身は普及委員会とかに入っているわけではないのですが,とりあえず大学に入学したばかりの新入生対象に開講される「初年次セミナー」を担当しているので,去年からビブリオバトルをやらせてみてますが,結構うまくいきます.今どきの子は本を読まない,みたいに言われてますが,まがりなりにも国立大学の学生ともなれば,本の一つや二つは紹介できるので,なかなか良いですね.

 さて,そんな感じで,今は「さまざまな本を知る」ということに需要があるのか,「本」や「読書」を主題とした小説やマンガ作品にもメジャーなものがでてきました.有名どころではテレビドラマにもなった「ビブリア古書堂の事件手帖」がありますし(余談ですが「薄暮のクロニクル」4巻に栞子さん(+大輔)が1コマだけ出てました),マンガだとモーニングに連載されていた「草子ブックガイド」とかあります.他にもボクが未読なものはいろいろあるようです.

 で,そういう中で,最近読んだのが山本弘さんの「BISビブリオバトル部」シリーズ.

61nrvpkxjol_sx341_bo1204203200_51r14y97vl_sx341_bo1204203200_

 内容的には,タイトル通り「ビブリオバトル部」の話.ノンフィクションなどいろいろなジャンルの本も扱われていますが,作者がSF,特撮のオタクの方なので,そっち方面の知識も大量に投入されてます.こういう本を読むと,そこで紹介されていた色々な本が読みたくなるので困りますね! 紹介されてた本の中で,今一番気になるのは「小説 仮面ライダークウガ」ですが(笑).(もちろん,もっとマジメな本も,たくさん,ちゃんと魅力的に紹介されてますよ)

 それと,本屋で見かけて買ったマンガの「バーナード嬢曰く。」

51gdl2ckrl_sx350_bo1204203200_ 51hxs5ot8gl_sx356_bo1204203200_

 これも,すっごく好みの内容でした.主人公の町田さわ子(自称:バーナード嬢.実際は作中でそう呼ばれることはほとんどない)が,なるべく頭が良さそうに見える本を読んだことがあるように見せたがる話… のような感じなのだけど,周りのキャラとの掛け合いがおもしろい.そして,笑えるだけでなく,その中で各作品への鋭い考察が垣間見えて,非常に興味深かったです.

 個人的には,主人公のライバル?的なSFマニアの神林しおりが立てた『「難しいSF作品は書いた作者も理解していない」仮説』がツボでした(笑).自分が高校生の頃には,アーサー・C・クラークやジェームズ・P・ホーガンのハードSFを片っ端から読んだりしてましたが,よくわからないまま読んでた部分も多かったなぁ,という当時の感覚があるので,結構共感しました.(ただし,この本で難しい本の作者としてあがっているグレッグ・イーガンの邦訳は1999年くらいからなので,読んだことないです.クラークやホーガンなんか比べ物にならないほど難しいのかも)

 こういう本を読むと,古典,新作問わず広いジャンルの面白い本のことがわかるので,本当に良いですね.読んでなくても読んだような気になれるし!

|

« 平成27年度ゴリ研究会無事終了 | Main | アクアトト 「アフリカ進化の湖」 展!! »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5018/62063594

Listed below are links to weblogs that reference 本を読む本:

« 平成27年度ゴリ研究会無事終了 | Main | アクアトト 「アフリカ進化の湖」 展!! »