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2013.06.17

新刊案内「見えない脅威“国内外来魚”ーどう守る地域の生物多様性」

先日来ぼちぼちティザー広告(笑)していた本について、やっと情報公開です!
EVOLVE, TAXA, JECONETといったメーリングリストでは、担当編集の稲さんから割引販売の案内が流れていますので、そうしたMLに入っておられる方は是非お安くお買い求めください。

   出版のために筆頭責任編者として何度も読み返しましたが、本当に興味深い事例と、今後に向けての話を集めることができたので、実に良い本に仕上がっています。

  専門知識がなくても平易に読める有用な章も多いのですが、大学院生程度の知識がないと、やや理解が難しい内容も含まれているため、広く市民に啓発するような本とは少し言い難い部分もあります。しかし、魚類及びその他の「国内移殖問題」を憂慮する皆さんが、魚類における現状を概観したり、問題の認識が甘い他者を説得したりするための材料(テキスト)として有効だと思います。

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【書 名】叢書・イクチオロギアー3 見えない脅威"国内外来魚"ーどう守る地域の生物多様性
【編 者】日本魚類学会自然保護委員会編
【責任編集】向井貴彦・鬼倉徳雄・淀 太我・瀬能 宏
【体 裁】A5判 268頁  並製
【定 価】3360円(税込)
【発 行】東海大学出版会 http://www.press.tokai.ac.jp
【発売日】2013年7月10日
・発送は7月10日以降になります
【ISBN】ISBN978-4-486-01980-0
【内 容】
ふるさとの自然を守るためには何をすればいいのか. これまで見過ごされがちであった日本産魚類が日本国内で外来魚として引き起こしている問題点をまとめ,真の生物多様性保全への道を拓く
【目 次】
第Ⅰ部 「国内外来魚問題」  
  第1章 国内外来魚とは何か

第Ⅱ部 国内外来魚による生態系・群集の変化 
  第2章 有明海沿岸域のクリーク地帯における国内外来魚の分布パターン
  第3章 湖沼におけるコイの水質や生物群集に与える生態的影響
  第4章 シナイモツゴからモツゴへ─非対称な交雑と種の置き換わり
  第5章 タナゴ類における遺伝子浸透─見えない外来種─
  第6章 琵琶湖から関東の河川へのオイカワの定着
  第7章 大和川水系で認められたヒメダカによる遺伝的撹乱

第Ⅲ部 国内外来魚拡散の要因と対策
  第8章 琵琶湖水系のイワナの保全と利用に向けて
  第9章 国内外来魚の分布予測モデル
  第10章 日本の水産業における海産魚介類の移殖放流
  第11章 鑑賞魚店における日本産淡水魚類の販売状況と課題
  第12章 外来魚問題への法令による対応:特に国内外来魚問題に対して

第Ⅳ部 保全放流と国内外来魚問題:より良い保全活動のために 
  第13章 奈良県におけるニッポンバラタナゴの保全的導入
  第14章 岐阜県におけるウシモツゴ再導入の成功と失敗

付録:生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン(放流ガイドライン, 2005)
用語解説

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