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2013.06.15

「空飛ぶ漁師カワウとヒトとの上手な付き合い方」

地方大学で「魚の先生」のようなことをやっていると,どうしてもアユのこととか,カワウのことを話題として聞くことになります.最近,漁協の組合員にもなったのですが,もらった書類を見ていると,猟期にカワウの頭を漁協に持っていけば,一頭¥2000円もらえるとか書いてあって,「へぇー」と思ったりしました.

 それはともかくとして,とにかくカワウはアユを食べてしまうということでいろいろ問題視されているわけで,ちょっとは勉強しなきゃなぁ,と思っていたところ,標題の本を見つけました.

「空飛ぶ漁師カワウとヒトとの上手な付き合い方」 坪井潤一著,成山堂書店

 著者の坪井さんは水産試験場の魚類学者ですが,カワウ担当としてがんばっているようです.もともと鳥の研究から入ったわけでは方なので,魚や河川生態学の視点で広く問題を見ながら,具体的な対策を考える内容になっていて,とてもわかりやすいです.

 しかし,あえて蛇足を言うならば,カワウの有効利用の提案の中で,フンを肥料とした水田でのホンモロコ養魚を勧めるのはやめてほしかったかな…… 関東では,本当にホンモロコ教団がカルトとして浸透してるんだなぁ,とアンチ国内外来魚の立場としては思ったりします.それ以外は,とても良い本ですよ.ホントに.

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