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2013.06.15

「舟を編む」と「辞書を編む」

しばらく前に「舟を編む」という映画を見ました.どういう映画かというと,国語辞典を作る映画です.それ以外に説明のしようもないし,それ以外の内容もないのですが,これが実に良い映画で,すごく面白かったのです.

映画「舟を編む」公式サイト

 自分が,生物学辞典にほんのわずかに関わったことがあるとか,7月初旬発売予定の某本の「用語解説」について執筆者の人と一緒に頭を悩ませたりしたので,多少なりとも親近感があったので見てきたのですが,予想外におもしろくて,淡々としてほのぼのとしたところが,とっても良かったのでした.

 さて,その後,大学生協の書籍売り場で,こんな新書も見つけました.

「辞書を編む」 飯間浩明著,光文社新書

 著者の飯間さんは「三省堂国語辞典」略して「三国」の編纂者の一人で,辞書作りの実際を淡々とおもしろく語っています.映画「舟を編む」の主人公が執筆した本かと思うほど,映画の登場人物と,文章から見える飯間さんのキャラクターが重なって見えます.

 それにしても,あらゆる言葉を集めて定義するという行為が,辞書の編纂者のシゴトなわけですが,この本を読んでいると,真摯な編纂者は世界の全てを知ることになるんじゃないかと思ってしまいました.そして,実際に,国語辞典を作るということは「ことばによる世界の模型作り」だと著者自身が最後に語っています.

 こういう本を読むと,辞書というものについて自分が知らなかった面が見えてきて,本当におもしろいです.

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