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2013.05.23

ちょっと前に読んだ本

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だいたい4月からゴールデンウイーク明けくらいまでに読んだ本の覚え書き.

◆「終末のラフター」 田辺イエロウ著.少年サンデーコミック.

 マンガは恒常的に読んでいるのですが,これは少年サンデーに短期連載されていたもので,連載時に良かったのでコミックも買ってしまったもの.

 いわゆる「普通の市民」の身勝手さ,心の醜さを見せつけながら,それでもそこから離れられない心理というのが,なんとも印象に残ります.

◆「御伽草子」 太宰治著.新潮文庫.

 マンガしか読んでないわけではなく,たまーに,こういうものも読みます(笑)

 以前,清水義範さんの「蕎麦ときしめん」を読んだ後,講談社文庫の「国語入試問題必勝法」も読んで,その中に太宰の「御伽草子」についての評論のパロディ(パスティーシュ)である「猿蟹合戦とは何か」という作品も収録されていたことや,「鬼灯の冷徹」の8巻でカチカチ山のウサギがメスなのは太宰の小説のイメージで…ということが書かれていたため,オリジナルを読もうかと思った次第.

 この本には,御伽草子以外にも「新釈諸国噺」なども収録されていて,中には読みにくい話もありましたが,概して楽しく読めました.とにかく貧乏で金に困っていながらプライドが高くて見栄っ張りな登場人物が多いんですけど,いろいろな本でちらりと読んだ太宰の人物像と重なる気がしますね.そして「御伽草子」の,カチカチ山のウサギは,確かにヒドイ(笑)

◆「県庁おもてなし課」 有川浩著.角川文庫.

 太宰治は一昔前の文学だけに,若干読みにくかったのですが,さすがに現代の小説は読みやすいです.

 しかし,これは……まちづくりとか地域振興とかのテキスト本として秀逸すぎるんじゃないか!? 公務員とか目指す学生は読んどいたほうがいいだろうね.

 箱物を作るのではなく,金を出しても作れない「自然」をうまく生かして,観光客目線で楽しめるようにする,という当たり前のことだけど行政が苦手なことを題材としてうまく料理しています.作品の舞台は高知だけど,多くの県に当てはまる話です.

 ただし,有川浩さんの小説は必ず恋愛要素が入っているらしいのだけど,ボクはその辺は全然ピンと来なかったです.うちの研究室に出入りしている業者の女性営業さんは,有川さんの恋愛要素が好きらしいのだけど……うーん,女の子目線の理想なのかなぁ…
(ちなみに,有川浩さんは女性です)

 そんなわけで,たぶん恋愛要素を中心にしているであろう映画版を見に行く気はないのであります.

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