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2011.02.17

チリモン・翻訳語

 2/14は甘いものをゼミ生の皆と堪能した後,ほとんど狩りをせずに解散して翌日の出張の準備を夜中までしていました.
 
 で,2/15-16は某研究費についての会合のために九州へ出張.

 会合はなんとか済んでホントによかった…
 
 その往復にはあえてPSPを持参せずに本を読みました.往復プラスアルファの時間(半分くらいは寝てました)で下の2冊です.
 
 
チリモン博物誌. きしわだ自然友の会著,幻戯書房,2009年. 
 
 有名なきしわだ自然友の会の「チリモン」の本.入手してから2年近くたって,ようやく読みました.おもしろいわ.個々の生物の解説は,専門家にとっては物足りない部分もあるとは思うけれど,それでもなお執筆者の皆さんの考え方はとても良いし,チリモンを通じて海の生態系から人間社会,個人の営みへのつながりが見えてくる,感じられるという,これまでの活動の実績の上に成り立つ視点は尊敬できます.
 個人的には,観察会の空気が伝わる「用語集」が特におもしろかったです.
 
 そういえば冒頭のほうで,シラス漁でカタクチイワシのシラスを採りたいのにハゼの稚魚ばかりのときがあったり…という話があったのに,なぜかチリモンのハゼが全く出てこないんですが,何ででしょう? 時期の問題? 場所の問題? それより何より,冒頭のハゼは一体なんだったんでしょう? 基本的にハゼ愛好者のボクとしては,そんなところが気にかかっていたりして…

 
悩ましい翻訳語. 垂水雄二著,八坂書房,2009年.
 
 はっきりいって,ボクは英語が苦手です.高校のときの受験英語の出来などは,それはもう,ひどかったもんです.だから,大学受験の際も二次試験に英語の無い大学を……という基準で受験するところを選んだくらいです(笑) ごめんね静●大学さん,そんな理由でbleah
 
 そんなボクでも20年近くも研究の世界にいると,自分の分野周辺の論文くらいは辞書無しで大体読めるようになるし,どういうわけか翻訳書なんかも出して,自分の研究室の学生達に洋書輪読の指導までしているという,この大いなる不思議!
 
 まあ,20年というのがそれほど長い年月だということですねsweat01
 
(でも,輪読については,うちのゼミ生達は参加当初「英語は苦手です!」と不平を言いつつも,2年も経つと学部生時代のボクよりもよっぽど上手に訳せるようになるんですよ.二十歳前後の若者の成長おそるべし.) 
 
 さて,ボクの潜在的な語学力が弟子達より劣っているのはともかくとして,そういう状況にいると,翻訳というものについていろいろと悩ましいところは出てきます.一つの英語が一つの日本語に対応するわけではないし,同じ専門用語が分野によって違う呼び方をされていたりするので文脈によってあえて違う日本語にしなければいけなかったりします.

 そんなこんなで,いろいろ思うところがあったのですが,この本は,そういう専門用語の翻訳にまつわるアレコレのエッセイです.へー,なるほど,と思う薀蓄も多くて勉強になるのですが,ちょっと愚痴っぽい内容も多いのが玉に瑕かな.ボク自身が愚痴っぽいクセに,他人の愚痴を聞くのは好きじゃないんです(笑)

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