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2010.07.29

翳りゆく楽園

翳りゆく楽園 外来種vs.在来種の攻防をたどる
アラン・バーディック著 伊藤和子訳


昨年9月に翻訳書が出て,3月頃から電車での移動時間などにちまちま読み進めてました.

 一般向けとしては,やや難しいんじゃないかな,と思うフシもありますが,訳も上手ですし,生態学の素養のある方には,超オススメです.外来種の群集への影響を明らかにする難しさや,侵入された群集の応答についての未解明な部分などが,うまく整理されて読み物としてまとまっています.特に後半の海の外来種の問題は,ボク達が自然の何を見ているのか,ということについて考えさせられます.

 ただし,綿密なルポルタージュの末に行き着いたこの本の著者の自然観とスケールの大きな結論の余韻に浸った状態で,うっかりそのまま○老孟司の解説を読むと,その浅薄で矮小な内容に心底ガッカリしますwobbly
(本の内容とは関係無しに,養○がいつものいい加減な放談を書いてるだけなので)

 そういうわけで,あえてトンデモ主張を読んで論破したいという酔狂な人以外は,解説を破り捨ててから本書を読むことを強くオススメします.ホントに,読後感が台無しですから!

 ずっとマトモな解説を読みたい方はこちらをどうぞ.

leeswijzer: boeken annex van dagboek 20-11-2009


 ただし,leeswijzerの書評の最後の一文は,安直な外来種容認論者が飛びつきたがるようなキケンなまとめになってます.この書評の,原風景云々~保全生物学云々の結びは,明らかな外来種を容認して放置しても良いという話とは,全く違う次元の話です.「翳りゆく楽園」の内容をちゃんと理解していれば,書評の結びのところで何を言ってるのか明確なのですけどね… (でも,あんまり詳しく書くとネタバレなのですよ)

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