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2009.12.02

個体数推定

◆今日は午前中に職場巡視をしてから,11/20にスジシマドジョウ小型種東海型に蛍光イラストマータグを打って放しておいた地点に,そのときと同じ4名で再捕獲に.

 前回同様,数百尾採集した中に蛍光の付いているスジ小型東海とマドジョウが含まれていたので,調査区間(流程100m×流れ幅約10m)のスジ小型東海の個体数は約1万8千尾と推定されました.マドジョウは1000くらいと学生が言ってたかな? 調査区間は小河川のごく一部なので,上流・下流との間の移出入は当然考えられますが,再捕までの期間に大雨も無かったので川の水量や景観も変化しておらず,魚が大きく移動する時期でもないので,おおよその推定値としては悪くないでしょう.
 
 同じ場所で,春に標識再捕で推定した結果は約2万8千尾だったのですが,そのときは標識個体数が少なめで,調査方法に少し問題がありました.しかし,そのときと比べても極端に違うわけでもないので,平常時の個体数は2万程度と見て良いのではないかと思われます.

 しかし,この場所でスジ小型東海などの産卵&仔稚魚生育の場となっている水田脇の素堀水路が一つ改修されてしまうので,その後の推定個体数がどう変化するか,要注目ですね.素堀水路一本でも大きな影響が出るのか,それとも我々が見つけていない産卵適地が他にもあって,大した影響はないのか?

◆写真が無いのも寂しいので,今日採れた魚でも.
 
Pc022564
 
 他にも,いろいろ採れているのですが,この種類は岐阜県に在来なのか,あるいは国内外来魚なのかをはっきりさせるためにサンプルを集めています.岐阜県版レッドリスト改訂の時には,この種類は淡水真珠養殖のためのイケチョウガイに仔魚が入っていたのではないか,という,非常にそれっぽい原因が想定されたことや,琵琶湖内にも多数生息することからアユ種苗への混入も充分に想定されたため,「国内外来魚」として扱われています.
 

 ちなみに,先週別の河川で採れた↓も国内外来魚の疑いがあります.
 
Dsc_2271
 
 しかし,こちらの種類は琵琶湖にはほとんどいないので,移入ルートが想定できないこともあり,暫定的に“在来”として考えた上で,岐阜県版改訂レッドリストには「情報不足」として掲載されています.これも,白黒つけなきゃイカンのですが,サンプルがなかなか集まらないのですよ…
 
 
◆最近,「海づくり大会」に向けて地元の新聞社がいろいろ企画を考えておられるため,時々取材を受けることがあります.いつぞやも,C日新聞の記者さんが取材に来られましたし,昨日(12/1)もG新聞の記者さんが来られました.で,今日もG新聞の別の記者さんが,話を聞きたいとのことで午前中に電話があり,調査後の午後4時からということで研究室に来てもらったのですが,同じ企画の中で,それぞれ少し異なる部分に焦点をあてて取材を進めているようでした.
 
 岐阜の海づくりと名古屋のCOP10があるので,来年は水環境や生物多様性関連のイベントが増えますし,それに合わせてマスコミも企画をいろいろ考えていますから,それらが良い方向に行くように,協力できることはしていきたいと思っています.
 
 
◆ちなみに,10月に名古屋から取材に来られたA新聞の記者さんの書いた記事が出ていたようです.ボクの名前は書かれていませんが,国内外来魚シンポの要旨集を渡して,いろいろ説明したことが役に立ったようで,なかなかイイ感じの内容です.

 オンラインの記事は見つけられませんでしたが,内容が書かれているブログがありましたので,一応,リンク貼ってみます.
 
ブログ 南部町のK原さん 「放流コイ生態系に脅威・詳細」

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