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December 2009

2009.12.31

中日新聞朝刊

ようやくホルマリン固定標本の整理がほぼ終わって,夜には帰省しようかと思っていたのですが,雪がかなり降ってます.隣県との間の山越えとか,あちら側での積雪は常にこちら側より多いことを考えると,ノーマルタイヤの車では帰れませんな…

 さて,今朝の中日新聞には,しばらく前から取材されていたことに関する記事が載っているようです.

中日新聞2009年12月31日朝刊 「スズキなど12種が「絶滅恐れ」 岐阜県レッドデータブック改訂」

 長良川河口堰管理事務所のコメントは想定内ですね.都合の悪いときは知らぬ存ぜぬを決め込むのは基本ですからw しかし,河口堰モニタリング報告書にも長良川でのアユカケの激減や河口堰湛水区間における汽水魚の不在などのデータはすべて掲載されていますよ,と.

 また,レッドリストの評価基準は公表されていて,今回のリスト改訂はその基準に則って具体的なデータを元におこなうようにしており,むしろ汽水魚が含まれない2001年版の方が「どういう根拠で見直しがされているのか分からず、コメントのしようがない」レベルの内容です.

◆ま,なにはともあれ来年は良い年となりますように…

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2009.12.29

年内に…

いろいろと年内に終わらせてしまいたいことがあるのですが,つい,うだうだしてしまってペースが上がらない…

◆とりあえず,昼間は研究室で標本整理をしているのですが,これはぼちぼち.

◆シークエンスデータの整理なども少しずつ.論文も何とかしなければdespair

◆講義のレポートの採点や,評価を付けねばならない書類は…年明けでも良いので後回しかな.

◆机上の山積した本は,少しでも読もう…

◆録画したテレビ番組は,だいたい消化済み.年内は通常の番組はもう無いので,一安心?

◆MHP2G ←これは,昨夜ついにG級に昇格!!
 覇竜討伐が,なかなか成功せずに1ヶ月以上かかりましたが,ついにソロでここまで来ました.年内にはG級に上がりたい,という初期目標はこれで達成!
 結局,覇竜アカムトルムには,防具を強化して「ガード性能+2」と「攻撃力UP<小>」のスキルを発現させた上で,竜属性で攻撃力と斬れ味の良い大剣で挑んだら勝てました.もし,これでもダメなら…と思ってガンランスも作っていたのですが,そちらは出番無し.(ただし,ガンランスは慣れていないので練習がてら下位のティガレックスを狩ってみたら,めちゃめちゃラクだったし,武器としては,かなり面白いことが分かったので,年が明けたらボチボチ遊んでみようかな,と)

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2009.12.27

分子進化速度

「淡水魚類地理の自然史」を読み終えました.おもしろいのだけれど,情報が増えて混迷が深まった…って感じかな? やはり時間軸をしっかりさせるのは,今後の課題として重要ですね.

 ちなみに,今年公表された論文で推定されていたメダカの南北集団の分岐が1800万年に遡るというのが,もし正しかったとしたら,それで他の魚類の系統地理も説明がつくのか…ということを考えつつ,各章を読んでみたのですが,たしかになんとなく当てはまるような感じもするし,無理が出てくるような感じもするし…結局,東西日本の淡水魚の遺伝的分化を考えたときに,速い進化速度を使えばフォッサマグナで説明できるし,遅い速度を使えば多島海で説明できてしまうので,どちらかが致命的な矛盾を示さない限りは,よく分からないですね.

 ただし,Harada et al. (2002)で比較的遅い進化速度と速い進化速度で琵琶湖固有のイサザの起源を検討して,2%/100万年よりも速い進化速度でなければ,イサザの起源があまりにも古くなる(琵琶湖固有種なのに,古琵琶湖が影も形もない時代に起源が遡ることになる)ということを議論してるのは,妥当な気がします.それに,メダカの南北集団の塩基配列差異が約1800万年だとすると,兵庫県北部のハイブリッド集団固有のmtDNAの起源は1000万年くらいになるんですよね….南北メダカという2つしか考えなければ,日本列島が形成され始めた時期でもなんでも説明がつきますが,細かな地域集団を考えれば,やはり無理があるような….

 しかし,速い進化速度ならなんでも良いかというと,そういうわけでもなかったりします.たとえば,Orti et al. (1994)のイトヨのデータを元にしたCyt b遺伝子の2.8%/100万年は,イトヨとトミヨの分岐が約1000万年ということを基準に計算されてましたが,明らかにイトヨと同定できる化石が約1300万年前のカリフォルニアの地層から見つかったので(Bell et al., 2009),もっと遅い進化速度に修正される必要があります.ボクがオガサワラヨシノボリで試算したND5遺伝子のK2P距離3.8%/100万年も,もしかしたらオガサワラの姉妹種のmtDNAが別の種からの遺伝子浸透で失われていたら,大きく外れてしまっている可能性があります.(むしろ,最近論文にした小笠原のスジクモハゼと他地域の間のND5の塩基配列差異4.17-4.83%を,小笠原諸島の陸化時期である180万年に合わせると,ちょうどよい?)

 結局,自力で解決できるように努力するしかないかな.
 
 
 それと,内容とはあんまり関係ないことですが,年齢を重ねた人は文章に味が出るなぁ,ということを,あらためて思ったりしました.(ボク自身の文章は,10年前の「魚の自然史」の時よりは,多少巧くなってるとは思いますけど… あぁ,もっと上手な文章が書きたい)

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2009.12.25

ヒル

クリスマスとか,あんまり関係なく,12/24は,年内に済ませたい書類作成などをいくつかやって,12/25は野外調査.
 
 
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調査地にイシガメがいたのですが…
 
 
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…ん? お腹に何かついてる?
 
 
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うわぁ…
 
 
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あらためて見直すと,背甲にも2匹ヒルがついてました.
 
カメの血を吸っているわけではなさそうだったけど,なんかちょっとな〜

しかし,ヒルの種類がわからん…despair

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2009.12.22

ざこの南蛮漬け

月曜日に教育学部のK先生たちと「淡水魚を食べる会」を開く予定だったので,日曜日の夕方に(風邪もだいたい治っていたので)川に行って小魚を捕ってきて南蛮漬けを作ってみました.

 レシピはネットで適当に調べたものを組み合わせて実行.

<材料>
 
A.漬け汁
 ポン酢
 日本酒
 タマネギ
 漬け物などに入れる用の唐辛子

B.唐揚げ
 ざこ(今回はオイカワ・カワムツ・コウライモロコ・アブラボテ・カマツカ・ゴクラクハゼ・カワヨシノボリ)
 市販のからあげ粉
 サラダ油

<作り方>

A.漬け汁
1)タマネギを薄く切って水にさらしておく
2)平たい容器にポン酢と日本酒を9:1(目分量で適当)に入れて,適当な数の唐辛子を刻んで入れる
3)水にさらしたタマネギを加える

B.唐揚げ
1)ざこをそのままビニール袋を使ってからあげ粉にまぶす
 
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↑きれいな水の場所で獲った魚なら,胃内容物は藻類か水生昆虫なので食べても問題なし!
 それに,冬なので胃内容物が無いことも多いし.
 
 
2)適当に熱したサラダ油で揚げる(魚体のサイズによるけれど1〜3分)
 
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↑生きたまま入れるので,たまに油に入れた瞬間に暴れて熱い油が飛ぶから注意が必要
 
 
3)揚げた直後に,そのまま漬け汁に投入!
 
 
4)冷蔵庫で寝かせて,翌日には食べ頃.
 
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↑写真を撮ったときには,かなり食べられてしまってます.
 
 
 初挑戦だったのに,自分でもビックリのおいしさでした.作り方も簡単で,ずぼらな男でも作れる料理として,かなり高得点ですね.

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2009.12.19

冬ごもり

今朝はすっかり雪景色.
 
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↑マイカーもすっかり雪に埋もれています.ちなみにノーマルタイヤ…
 
 
 風邪でもあるし,引きこもるつもりで昨日の帰りに食材は大目に買っておいて,本当によかったです.
 
 
 
Ca280093
↑夕方にはこんな感じになりましたが,まだ雪は残ってますね…

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2009.12.18

「淡水魚類地理」追加情報

◆「淡水魚類地理の自然史」ですが,書店には年内に並ぶようです.

 著者は直接取り寄せることができるので,学生用と普段世話になっている同僚の先生用に10冊ほど購入しました.
 
 
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↑系統地理関連のテーマの学生たちには,有無をいわさず「冬休みの課題図書」として持たせました.
 
 
◆先日の池干しの日の朝から調子がイマイチで風邪っぽかったんですが,その後に症状が進んで,水曜あたりからは結構本格的に風邪をひいております.(でも,木曜の夜はゼミの忘年会だったので,参加してましたが)
 さすがに風邪で講義をするのは,なかなかツライものがありますが,木曜日の微分積分IIは半分以上を小テストの時間に充てていたし,金曜日1限の生物学Iも30分くらいはDVDを上映して負担を少なめにできたのが幸いでした.

 そうこうするうちに,北の方にあった雪雲が南下して,急に雪が降り始めました.
 
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ということで,風邪引きだし,寒いし,今日は早めに帰って週末は自宅に引きこもって読むべき本を早く読破するようにしておこうかと思います…

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2009.12.14

「淡水魚類地理の自然史」

ボクが9章と11章を担当した「淡水魚類地理の自然史」が刊行されます!
 
 
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↑今日届いたばかりの見本.
 
 
 やはり本が刊行されると嬉しいですhappy02

 書店への配本がいつになるのか聞いてませんが,奥附に「2010年1月25日 第1刷発行」と書かれてますから,興味のある方々がいらっしゃったとしても,あと一月ぐらい待っていただくことになるのかな?

 せっかくなので目次を記しておきます.
 
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淡水魚類地理の自然史 【多様性と分化をめぐって】
渡辺勝敏・高橋 洋編著 北海道大学出版会 283pp. 定価(本体¥3000円+税)

<目次>

はじめに

第I部 淡水魚類地理へのアプローチ

第1章 日本産淡水魚類の分布とその研究史(渡辺勝敏)
 1. 淡水魚,生物地理,そして日本列島
 2.日本産淡水魚類の生物地理研究
   第1期-生物地理区研究
   第2期-分類体系にもとづく階層的魚類相比較
   第3期-系統をベースにした歴史生物地理/第4期に向けて

第2章 日本列島の成立と古環境(北村晃寿)
 1.日本列島の地形の変化
 2.氷期-間氷期サイクルの出現前の気候変動
 3.氷期-間氷期サイクルの出現時の気候変動
 4.日本海南方海峡の変遷史
 5.「準平原の卓越時代」から「大扇状地時代」へ

第3章 系統地理学の方法論(高橋 洋)
 1.系統地理学とは?
 2.系統地理パターンを捉える
   地理的集団サンプリング/遺伝子系統推定法
 3.地理的集団構造の解析法 - 分子分散分析(AMOVA)
 4.合祖理論と過去の集団サイズの変動
 5.階層クレード系統地理分析
   階層クレード分析の分析手順/階層クレード分析に関する議論
 6.展望,複数種,複数遺伝子座への拡張

第II部 淡水魚類の分布域パターン形成

第4章 冷帯性淡水魚類の系統地理(横山良太)
 1.冷帯性淡水魚類とは?
 2.冷帯性淡水魚類の系統地理学
 3.ハナカジカの系統地理
   ハナカジカとは?
   種内系統とその分布パターン
   分化年代
   ハナカジカの分布域形成史
 4.トミヨ属淡水型の鱗板列2型の系統地理 - 2度の分散仮説
   トミヨ属淡水型の鱗板列形態の多型
   種内系統とその地理的分布
   鱗板列形態の分布と種内系統の関係
   分布域形成史と鱗板列形態の進化 - 2度の分散仮説
 5.スナヤツメの系統地理 - 見分けのつかない2種の歴史
   スナヤツメにおける隠蔽種の発見
   スナヤツメ隠蔽種群の系統地理
 6.日本の冷帯性淡水魚類の系統地理

第5章 サケ科魚類の遺伝構造とその成立過程 - 陸封化と大規模回遊(佐藤俊平・山本祥一郎)
 1.イワナ
   mtDNAを用いたイワナの系統地理
   イワナ4亜種の地理的分布とハプロタイプの関係
 2.サケ
   mtDNAを用いた系統地理
   環太平洋サケ集団の遺伝構造の成立過程
   遺伝構造やその形成過程が異なる要因

第6章 温帯性淡水魚類の成立 - シマドジョウ類を中心として(北川忠生)
 1.シマドジョウ類とは?
 2.シマドジョウ類の生物地理
 3.シマドジョウの系統地理
 4.日本産シマドジョウ類の系統類縁関係
 5.日本産シマドジョウ類全体の系統地理学的パターン
 6.ユーラシア大陸産近縁種との類縁関係
 7.ほかの温帯性淡水魚類の系統地理

第7章 メダカの高精度系統地理マップをつくる(竹花佑介)
 1.メダカ属の系統と分布
 2.アロザイムによるメダカの集団構造解析
 3.mtDNAによるメダカの系統地理解析
   系統A/系統B/系統C/系統D/系統E
 4.メダカの分布域形成史
 5.今後の展開

第8章 アユの遺伝的集団構造に残された謎(武島弘彦)
 1.アユの集団構造解析におけるmtDNAの有用性
 2.PCRで追跡できた放流琵琶湖産アユのゆくえ
 3.両側回遊性アユの集団構造

第III部 種を越えた系統地理

第9章 種間交雑をともなう系統地理 - 種の実体と分布域形成(向井貴彦・高橋 洋)
 1.遠くて近い系統
 2.ゴースト/分布変遷の残像
 3.極端な遺伝子浸透の実例1 - チチブ類とトゲウオ類
 4.極端な遺伝子浸透の実例2 - ヨシノボリ類
 5.浸透しやすいmtDNA
 6.系統地理との関連
 7.核DNAの遺伝子浸透

第10章 単性生殖をともなう分布域形成 - ギンブナの多様化の歴史(大原健一)
 1.単性生殖種とは?
 2.ギンブナの生殖機構
 3.ギンブナと二倍体種との関係
 4.ギンブナの地理的変異
 5.ギンブナの起源
 6.ギンブナのクローン集団
 7.ギンブナのクローン集団の地域間比較
 8.多様なクローンの起源
 9.ギンブナ集団の維持機構

第IV部 淡水魚類相の総合的理解に向けて

第11章 比較系統地理学から見た琉球列島の淡水魚類相の成立(向井貴彦)
 1.川と干潟のさかなといえば……ハゼ類でしょう!
 2.系統地理パターンの比較
   トカラギャップにおける系統分化(2種群)
   一部地域におけるmtDNA系統の分布重複(2種群)
   九州以北と琉球列島の間の浅い系統分化(2種と1種群)
   慶良間ギャップにおける系統分化(1種)
   遺伝的分化のみられない種(3種)
 3.隔離年代の比較
 4.複数種の比較でみえてくるもの

第12章 新生代淡水魚類化石からみる日本列島の淡水魚類相の変遷(渡辺勝敏)
 1.古生物・化石情報の重要性
   系統推定
   系統の出現・分岐年代
   形質の進化時期
   分布域の変遷
   古群集・生態系の推定
   マクロ生態学的仮説の検証
 2.日本列島の新生代淡水魚類化石と魚類相の変遷
   古第三紀
   新第三紀中新世
   第三紀鮮新世〜第四紀更新世〜完新世
 3.化石情報と系統地理研究
   化石記録の問題点と意義
   化石による進化シナリオの検証
   化石記録のさらなる利用に向けて

第13章 身近な魚の居場所を拓く生態プロセス(井口恵一朗・淀 太我)
 1.「いる/いない」の多重スケール - 回遊魚アユの場合
 2.人の手が加わった自然 - 水田のすみ場所機能評価
 3.勝ち組エイリアン - 連れてこられたバス類のゆくえ
 4.すみ場の将来を測る - 今後に期待される課題

第14章 日本の淡水魚類相とその成立過程のより深い理解に向けて(渡辺勝敏・高橋 洋)
 1.日本の純淡水魚類相の構造と時間的枠組み
 2.取り組むべき課題
   単一種の系統地理から網羅的比較系統地理へ
   6つの課題
 3.生物地理情報の攪乱と生物多様性保全

引用・参考文献
索引
 
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 ちなみに,このような研究の方向性は,実に100年以上前から求められていました…


動物の分散と分布の研究においては,それを左右する物理的な条件や,多かれ少なかれ見られる動植物相の遷移に着目することが重要である.ちょうど柔らかい物を型にはめるように,その地域の動物相はその生息環境に適応していく.その地域の動物のリストを作ることが動物相研究の目的だった時代は過ぎ去った.これからは比較研究だけでなく,遺伝学も必要である.また,動物の生息環境の研究に多くの力を割かねばならない.このことは生息環境を静的で柔軟性を欠くものとしてとらえるのではなく,変動し,または周期性を持つ媒体として考えなければならないことを意味している.
    --------Charles Adams, 1901

(訳文は,ジョン・C・エイビス著,西田睦・武藤文人監訳「生物系統地理学」より引用)
 
 
 DNAが遺伝物質であることがアベリーの実験で示されたのは1944年,ワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造のモデル発見が1953年なので,1901年にしてこの慧眼おそるべし…
 
 
 
(ちなみに,上のアダムスの文章の翻訳はボクが担当.読みにくかったらスイマセン)

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2009.12.13

今日も池干し

◆今日(12/13)も,池干し外来魚駆除があって行ってきました.
今回はオトモが誰も付いて来てくれなかったのですが,現場で手の空いている方々に手伝ってもらいつつなんとかして個体数と体長計測を済ませました.とりあえず,池の規模が中池よりはだいぶん小さかったので作業もラクではありましたが…
 
 …で,結局,何尾の魚が獲れたかというと,

オオクチバス 182尾(最大はTL53cm,重さ1.75kg)
ブルーギル 28106尾(最大はTL約20cm)
コイ 24尾(計測した1尾はTL86cm,重さ11.32kg)
フナ 6尾
ドジョウ 3尾

ということでした.バスギルの個体数は前回同様の推定値.大型のバスギルの重量は87.5kgなので,中池の230kgよりは少なめです.池の面積的には1割程度なんですが,経験的には「いつも通り」.どうも池干しによって捕獲される外来魚の個体数が,常に同じくらいの捕獲数になるのは理由がありそうなのですが,池干しの捕獲個体数を複数の池で比較調査した事例は,おそらく他に無いので,ちゃんとデータを整理して検討しなければ… ここ数年に,同じ季節に,同じ手法で計数した,同じ地域の池のデータが6例分手元にあるので,そろそろまとめる潮時かな.
 
 ちなみに,前回の中池と今回は,地元の方がおにぎりなどをお昼に用意してくださいました. 
 
 
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↑ちなみにこれは,オオクチバスのバター焼き.コショウを利かせて,大変美味でした.
 
 中池の時のバス料理はフライでしたが,今回のバター焼きの方が美味しかったかな.
 汁物も,前回は豚汁でしたが(郡上味噌でも使ってたのかな?赤みそ系.あれは美味かった),今回は「円空汁」と呼ばれる「けんちん汁」でした.円空汁というのは,里芋を「円空いも」ということから来た呼び名だそうで,いただいたものは大きめに切った大根や里芋が入っており,豆腐とわかめも入っておりました(写真は撮ってません).味噌はあわせ系.うちの実家(滋賀県)の味噌汁と類似した風味なので,赤みそが中心の東海地方にしては珍しい? これも薄味で美味しかったです.
 
 
◆前回ブログを書いてからのできごとは,だいぶん忘れましたが,12/5の新聞の地方記事にボクのコメントが出ていました.他の取材の一部として話していたつもりだったんですが,独立した記事として掲載されたようです.

2009年12月5日 岐阜新聞 「揖斐川に異変?モクズガニ漁獲量が大幅減」
 
 なんか常識的なコメントですね (^-^;

 実際のところ,モクズガニの漁獲減少と徳山ダムの因果関係は分からないわけですが,雨が降っないのに水量が増えたり,雨が降ってるのに水量が減ったりするような現行のダムの運用じゃあ,生物に悪影響があるのは当たり前.それを改善してもらうのは大事なことなのですが,ただし,当然言っておきたいのは,「弾力的運用をすれば,いくらダムを作っても問題ないと言ってるわけじゃない!」ということです.理想的には,いらないダムは撤去に限る,と思ってますので.念のため.
 
 
◆しばらく前から歯医者に通っております.高校生の時以来,歯医者に行っていなかったのですが,歯の裏面に歯石がかなりついていて歯周病のもとになるために全部とってもらうことに.口内側から見ると,20年分の歯石ってスゴイですね…
 
 
◆最近の狩りについては,G級に上がるための最後のクエスト「起源にして,頂点」が,どうしてもクリアできないので,もはやボウガンでは無理と悟って,ここしばらくは大剣を練習中.とっさにガードして,尻尾切断! とか,ボウガンではまったくできなかったことをやってますが,これがまたおもしろいんだわ…返す返すもMHP2Gは良くできてます.

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2009.12.02

個体数推定

◆今日は午前中に職場巡視をしてから,11/20にスジシマドジョウ小型種東海型に蛍光イラストマータグを打って放しておいた地点に,そのときと同じ4名で再捕獲に.

 前回同様,数百尾採集した中に蛍光の付いているスジ小型東海とマドジョウが含まれていたので,調査区間(流程100m×流れ幅約10m)のスジ小型東海の個体数は約1万8千尾と推定されました.マドジョウは1000くらいと学生が言ってたかな? 調査区間は小河川のごく一部なので,上流・下流との間の移出入は当然考えられますが,再捕までの期間に大雨も無かったので川の水量や景観も変化しておらず,魚が大きく移動する時期でもないので,おおよその推定値としては悪くないでしょう.
 
 同じ場所で,春に標識再捕で推定した結果は約2万8千尾だったのですが,そのときは標識個体数が少なめで,調査方法に少し問題がありました.しかし,そのときと比べても極端に違うわけでもないので,平常時の個体数は2万程度と見て良いのではないかと思われます.

 しかし,この場所でスジ小型東海などの産卵&仔稚魚生育の場となっている水田脇の素堀水路が一つ改修されてしまうので,その後の推定個体数がどう変化するか,要注目ですね.素堀水路一本でも大きな影響が出るのか,それとも我々が見つけていない産卵適地が他にもあって,大した影響はないのか?

◆写真が無いのも寂しいので,今日採れた魚でも.
 
Pc022564
 
 他にも,いろいろ採れているのですが,この種類は岐阜県に在来なのか,あるいは国内外来魚なのかをはっきりさせるためにサンプルを集めています.岐阜県版レッドリスト改訂の時には,この種類は淡水真珠養殖のためのイケチョウガイに仔魚が入っていたのではないか,という,非常にそれっぽい原因が想定されたことや,琵琶湖内にも多数生息することからアユ種苗への混入も充分に想定されたため,「国内外来魚」として扱われています.
 

 ちなみに,先週別の河川で採れた↓も国内外来魚の疑いがあります.
 
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 しかし,こちらの種類は琵琶湖にはほとんどいないので,移入ルートが想定できないこともあり,暫定的に“在来”として考えた上で,岐阜県版改訂レッドリストには「情報不足」として掲載されています.これも,白黒つけなきゃイカンのですが,サンプルがなかなか集まらないのですよ…
 
 
◆最近,「海づくり大会」に向けて地元の新聞社がいろいろ企画を考えておられるため,時々取材を受けることがあります.いつぞやも,C日新聞の記者さんが取材に来られましたし,昨日(12/1)もG新聞の記者さんが来られました.で,今日もG新聞の別の記者さんが,話を聞きたいとのことで午前中に電話があり,調査後の午後4時からということで研究室に来てもらったのですが,同じ企画の中で,それぞれ少し異なる部分に焦点をあてて取材を進めているようでした.
 
 岐阜の海づくりと名古屋のCOP10があるので,来年は水環境や生物多様性関連のイベントが増えますし,それに合わせてマスコミも企画をいろいろ考えていますから,それらが良い方向に行くように,協力できることはしていきたいと思っています.
 
 
◆ちなみに,10月に名古屋から取材に来られたA新聞の記者さんの書いた記事が出ていたようです.ボクの名前は書かれていませんが,国内外来魚シンポの要旨集を渡して,いろいろ説明したことが役に立ったようで,なかなかイイ感じの内容です.

 オンラインの記事は見つけられませんでしたが,内容が書かれているブログがありましたので,一応,リンク貼ってみます.
 
ブログ 南部町のK原さん 「放流コイ生態系に脅威・詳細」

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