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November 2009

2009.11.30

ワカサギ

◆昨日の中池のことについてのオンラインの新聞記事を二つ確認できました.
 
岐阜新聞「池干し、ブラックバス駆除 関・中池クリーン作戦」
 
読売新聞(岐阜版)「泥の中外来魚駆除関・中池「池干し」在来魚わずか数匹」
 
 読売のギルの20cm程度が912尾というのは誤報ですけど(10cm前後が多く,最大が約20cm.何人かの間で情報を受け渡すと,どうしてもエラーが生じます),どちらもほぼ事実通り.

 池干しはため池の水質浄化に貢献するし,外来魚駆除としてではなく,伝統的な地域行事として定期的におこなえれば,とても良いと思います.
 
 
◆本日は昼から大学の北部にあるIJR湖で,Koya研の方々と共にワカサギのボート釣り.
 平日の昼間から遊びに行ってたわけではなく,岐阜県産魚類リストの証拠標本としてワカサギを採集に行ってたのです.シゴトですよ,シ・ゴ・ト.
 
 
Pb302559
↑ボートで湖面に出ると家鴨が餌をねだるために襲ってきます.
 
 
Pb302561
↑きれいな魚です.国内外来魚ですが…
 
 
 結局,2名ずつ3艘で出たのですが,あんまり成果は芳しくなく,ボクのボートでは,リールが壊れたこともあって釣果は学生とボクの2人合わせても3尾のみ….他の2艘はもう少しマシだったようですが,ボチボチでした.
 というわけで,自分の獲物3尾は船上で鰭立てして標本にして,食用の取り分は無し…まぁ,シゴトですから…crying

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2009.11.29

中池の池干し

◆本日11/29(日)は関市の中池の池干し外来魚駆除でした.

 事前に市役所の方や地元の方々など,みなさんで十分に準備をしていたことや,参加者の岐阜・美濃生態系研究会のみなさん,河川研のみなさん等,経験豊富でなおかつお互いに見知った面々が阿吽で役割分担して作業できたおかげで,池の規模がかなり大きかったにも関わらず,これまでにないスムーズな流れで作業が進んで,かなり感動しました.素晴らしい!

 うちの研究室からは3年生のオトモ2人が手伝ってくれて,さらにMJ大からも3年生が3人助っ人に来てくれましたが,彼女らの働きも素晴らしくて,山となったバス・ギルをちゃんと計測してくれました.標準体長5cmを超えるサイズ以上のバス・ギルは約230kg捕れていたのですが,そのうちの111kg = オオクチバス618尾とブルーギル438尾(合計1056尾)分の体長データも得ることが出来ました.
 
 
Pb292553_2
↑計測中の様子.この写真は次々運ばれてくるバスギルのうちの一部です.100kg超の外来魚はこんなもんじゃないです.

体長5cm未満のブルーギルを中心としたトロ箱一杯の外来魚は,全体の重量を計測し,そのうちのバケツ一杯分の個体数を計数しました.
 
 トロ箱に入ったブルーギル当歳魚全体の重量(泥等含む)は65.5kg,そのうちバケツに取った5kg中の個体数は3027尾のブルーギルと4尾のオオクチバス当歳魚(SL約13cm)が含まれていたので,これらのデータと,上記の大型個体の推定個体数を合わせた全体の捕獲個体数を計算すると,

☆オオクチバス 1338尾 (最大は全長58cm,3.4kg)
☆ブルーギル 大912尾,小39643尾 (≒4万尾) (最大は全長22.5cm)
(バスギル全体で約300kg)

ということになります.池の規模の割には少なめですかね?

 他には放流起源の大型のコイとヘラブナが大量にいましたが,そちらは生かしておきたいという希望に配慮して輸送したために未計数.

 そして,在来の可能性がある魚類として捕獲されたのは……ナマズ3尾とフナsp.1尾のみ!

 予想されていたことではありますが,保護すべき在来魚がほとんどまったくおらず,外来種のみに完全占領されていたという状態です.しかし,池の上流の小水路にはオイカワ・ヌマムツ・メダカ等がいるので,もともと池に在来魚がいなかったのではなく,在来魚が全く生息できない状態にされていたといえるでしょう.

 救うべき在来種がいなかったために,作業が簡単だったという面もありますが,これで在来の小型魚が多数生息するように再生されてほしいものです.
 
 
◆ここしばらくは,他にも調査に行ったり,査読をしたり,原稿を書いたり…

11/19(木)は3限に微分積分の講義をして,その後は研究室のセミナー.

11/20(金)は1限に生物学の講義をして,その後にスジシマドジョウ小型種東海型の個体数推定のための調査.今回は教育学部のK先生と,K研でマドジョウの生活史を研究している4年生にも助っ人を頼んで,うちの4年生とボクと,合計4名の精鋭チームで定期調査地のドジョウ類を捕獲.スジ小型三百数十尾とマド・シマを含めて,400尾以上に蛍光マークを注射しました.これで後日再捕獲すれば,その地点の個体数が推定できるので,春に推定したのと今回の秋の結果を比較できるはず.

11/21(土)は家の水槽の水替え等.

11/22(日)は,友人達とカヤネズミ調査をする予定だったけれど,主要メンバーの奥さんや子供が風邪や水疱瘡とのことで中止…しかし,そのおかげで翌日の講演準備が完了.

11/23(月祝)は関市の中池の外来魚駆除にバス釣り人達からクレームがついたために,外来魚駆除の必要性を説明するための「勉強会」.ボクはそこで外来生物法についての説明をしたわけです.バス釣り人の意見は想定通りで,特に目新しいものは無し.結局身勝手な理屈なので,社会的に悪印象を与えるだけなのにね…

11/24(火)の午前中はMIE大の大学院生たちと野外調査をして,3限はネットワーク大学コンソーシアム岐阜「自治体と環境」で生物多様性についての講義.いろいろな講師のオムニバスは,出席していればそれだけで単位が取れることが多いので,やる気の無い受講生が多いということは学生から聞いていたけれど,本当にうざい学生の群れがいたので(マジメな子達も,もちろんいます),ちょっと辟易.ボクが個人で担当する科目なら,うるさい一群に学生証を出させて,チェックした上で即「不可」を言い渡すところですが,この講義については世話役の先生がいるので,我慢してなにもしませんでした.
 
 
Pb242545
↑調査中に見かけた淡水海綿.
 
 
11/25(水) 午前中は会議.午後も夕方に会議.その合間に原稿書き…

11/26(木) 3限は微分積分の講義.その後に研究室のセミナー.

11/27(金) 1限は生物学の講義.一連の講義の中盤の盛り上がりとなる遺伝子組換えの話をしたので,それなりに受けが良かったかな.午後は原稿書き…なのだけど,学生達と話をして現実逃避している時間多し…

11/28(土) 月末締め切りの原稿の草稿が完成したので共著者にメールで送りました.2000字程度なので,すぐに書けるといえば書けるのですが,いかに必要なエッセンスを適切にまとめるかで苦労しました…しかし,共著者の方が,どう思うか…

11/29(日) 上述の通り,中池の池干し.みなさんお疲れ様でした!

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2009.11.18

振替納税

◆来週は「ネットワーク大学コンソーシアム岐阜」という企画の中の講義「自治体と環境」で一回担当するため,この月曜・火曜は講義用pptファイルの作成をしてました.
 この「ネットなんちゃら」は大学の講義室での講義と,その内容の遠隔ライブ授業とe-ラーニングという3つが同時におこなわれるそうで,配布資料に関して著作権の問題が起きないように写真や本の写し,新聞記事の使用が制限されているため,効果的なプレゼンには制約がとても大きくて,パワポ作りも大変でした…

◆11/10(火)は1限に環境保全論IIの講義もしたのですが,岐阜県の大型公共事業の話を準備していると,つくづく,徳山ダム建設で300億円の借金とか作って,それで県職員の新規採用無し,とか最低だなぁ,と思いました.

 で,その夕方,ネットで購入した中国の本のお金を振り込みに近くのショッピングモールに行ったら,こんなものが…
 
Getattachmentaspx
 
 
 税務署が納税のためのキャンペーン企画で小学生に書いてもらったらしいのですが,「ぜい」「のうぜい」「振替納税」って,なんか激しくイヤな書道ですねw
 
 で,集めた税金は無駄な公共事業の支払いのために消えていく,っと.
 
 
 
◆本日(11/18)は午前中に岐阜市の貝類調査に参加して,午後は教授会.

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2009.11.15

海と川

そういえば,3月の生態学会の発表申込みを忘れていて,締切を過ぎてしまいました…
_| ̄|○ il||li
 
 
◆一つ前に載せた韓国産ヨシノボリとして売られていたトウヨシの写真がイマイチだったので,今度は水槽内の良いポジションにいるところを撮影.

Dsc_2207
 
  
 
◆本日11/15は,かつて長良川下流域生物相調査団として調査をしていた方々と共に,河口堰が稼動して15年近く経った現在のカニ類の生息状況の調査に参加.
 河口堰稼働前と同じ地点で同じ手法を用いることによって,激減,もしくはいなくなったことを確認するという調査なので,何もいない荒れた地面を掘り返してきました…
 

Pb152538
 
 ある意味,墓穴を皆で囲んでいるみたいな写真になってますね…
 
 
◆調査後に,飼育中のイシドンコやコウライドンコの餌用の小魚を採集に寄り道.
 5時過ぎて真っ暗でしたが,ツチフキでもいないかな〜,と思ってO垣市の川に行ったところ,約20cmもあるマハゼが採れました.
 
Dsc_2210
 
 どういうわけか,冬場,大型個体が淡水にいることがあるんですが,こいつは随分と上流で越冬するつもりだったのか?

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アクアとフィッシュ

最近忙しすぎてちょっとヤバイ感じ…締切のあるいくつかのモノをどうやってこなしつつ,どうやってそれ以外のシゴトをするか…

◆先日発売された今月号のアクアライフを見たのですが,知り合いが取材していた「在来コイ」の記事が掲載されてました.いや〜,これは良い記事だ.
 随分前に在来コイの記事が書きたいということで相談されたので,いろいろな方を紹介したり仲介したりしたのですが,その甲斐があったというモノです.

◆今月のフィッシュマガジンには,Rhinogobius lindbergi?として海外産ヨシノボリの写真が載ってましたが,あの写真の個体は明らかに胸鰭条数が少ないので,リンドベルギィ(胸鰭条数19-20)とは違いますね.顔つきや色の感じからするともっと南方系でしょう.

 ヨシノボリの英名は,欧米ではAmur gobyということになっているので,観賞魚として海外から入ってきた際にAmur gobyと書かれていたとしても,それはアムール川にいるリンドベルギィのことではなく,単に「よしのぼり」と書かれている程度の意味です.S君,そのことを知らなかったのかな? でも,安直にリンドベルギィとしてしまわずに「?」をつけたのはさすがですね.

 ちなみに,その記事を見て,きっと中部地方の大手の店には海外産ヨシノボリが入荷しているに違いないと思って調べたら,案の定,韓国産アムールゴビーとしてペアで売られていました.

 で,速攻で買いに走ったのですが…
 
 
Dsc_2190
 
 ↑これ,トウヨシだよね…?
 
 
Dsc_2204
 
 しかし,ペア売りだったので“雌”扱いされていたこちらは,たぶん,日本にはいない種類かと.行動も上の“雄”に比べて,かなり底性傾向が強いです.痩せてるから,ちゃんと餌をやって回復させなければ…
 
 なんていうか,安い買い物ではないので,トウヨシだとガッカリ感がかなりあったりして…
 
 
 
◆前回ブログを書いた後のできごとのメモは次の通り.

11/5 大学の安全衛生講習会で「メタボリックシンドローム」についての講義を聴いた…のですが,あんまり役に立たないような気も.結局,摂取カロリーを減らして運動するしかないですから.

11/6 C新聞の記者さんが来年の記事のための事前取材に来られたので,いろいろネタを提供.

11/7-8 東京からヨメが来訪.ちゃんと部屋をきれいに保っていたので,特に怒られることもなし.

11/9 午前中にMIE大の学生と共同調査のための打ち合わせをして,午後は会議.共同調査といっても,結局こちらは毎日講義や会議があって出られないので,任せてしまってます…

11/10 1限に「環境保全論II」の講義をしてから,ISO14001の更新審査のヒアリングに参加.夜は知り合いの研究者が来られるので,教育学部のK先生と一緒に街で飲み会.おいしい焼き鳥を食べました.

11/11 貝類調査のレクチャーを野外で受ける予定だったのが雨天で中止.直前に自宅に中止を伝えるための電話があったようなのですが,9時半集合で9時に自宅にいるわけがねーだろ,と思います.
 ただ,市役所の方が中止という連絡のために集合場所に来てくださっていたので,その場で立ち話とはいえいろいろ話せたのは良かったです.さらに,その場で3年近く前に野外作業を手伝ってもらった他学部の学生と久しぶりに会うことができました.当時1年生だった子が,今は4年生になってボクと非常に近い分野の卒業研究をしていることがわかったし,すっかり御無沙汰だったのに,それなりに慕ってもらえていたようで,大変にうれしかったです.

11/12 研究室のセミナーの日.論文紹介で3年生は和文の論文でもかまわないことにしていたので,日本水○学会誌からの御紹介.しかし,論文のレベルが低い…学部3年生で論文の内容の良し悪しの判断は難しいわけですが,前期にも別の3年生の子が同じ雑誌の論文を紹介していて,それと同じくらいの内容の低さでした.日○水産学会誌の「遺伝的集団構造」に関する論文は,あんまりちゃんとした人が査読してないんでしょう…
 ついでに書いておくと,しばらく前に4年生の子がG○ne誌に掲載されていた某国の象徴が第一著者になっている論文を紹介してくれたのですが,これもディスカッションが…ほとんど査読が素通しだったのではないかという感じです.題材的には,紹介してくれた4年生の研究テーマに近いのですが,思わず「この論文は参考にしなくていいから」とコメントしてしまいました.

11/13 1限に講義をした後,いろいろと雑多なことをしておりました.

11/14 久しぶりに長時間寝てから,洗濯や水槽の水換え,溜まっている査読を少し進めました.
 
 
◆最近の狩り
 上位村クエを進めているのですが,リオレウス・リオレイアは楽勝だったものの,マ)王に苦戦.数日の間,毎晩挑戦してようやく勝ちました….村クエも最後のレベルなので段々キツくなってきたな〜.来週は集会所のキークエストを進めてG級を目指したいところです.でも,時間がないかな…

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2009.11.05

亜種

◆10/29-11/1あたりは岐大祭だったようですが,基本的に人混みがキライなので講義をしなくても良いラッキーデイ&単なる休日でした.しかも,うちの研究室は群れることがキライで他人に干渉しないネコ型人間が多いので,大学内ではイベントが無い岐大祭初日は普通に研究室のセミナーをやって,翌日も定期調査に出ておりました.

◆最近,近所にできたコンビニにモンハンのフィギュアがあったので,ついつい購入.一個あたりの値段が結構高いので中身がダブるとツライのですが,幸いなことに一つ重複しただけで,いろいろな種類が入手できました.
 
 

Naruga
ナルガクルガ,とかね.
 
 
◆さて,モンハンのモンスターには,色違いで若干行動パターンの違う「亜種」が設定されているものもあります.実際の生物分類では形態的に区別可能で,地理的に分布が分かれているものを「亜種」とするのが一般的なので,同じ地域に複数の亜種が生息するのはオカシイわけですが,よくよく考えてみると身近なところでオオクチバスが該当することに気付きました.

 原産地のオオクチバスは,北部の名義タイプ亜種(基亜種)Micropterus salmoides salmoidesとフロリダ半島のフロリダ半島産亜種M. s. floridanusに分けられるわけですが,日本では両者が同じ地域にいたりするので,モンハンの「亜種」の使い方がオカシイとはいいきれないわけです.(ただし,日本では両亜種が雑種化しているので,どう呼べばいいのか微妙な気もしますけど)
 
 
 そんなことを考えていたところ,本日のセミナーの論文紹介で「基亜種」という言葉が出てきて,学生が「基亜種ってなんですか?」というので,これ幸いと本棚に置いておいたフィギュアを取り出しまして,
 
 
「↓こっちが基亜種」
Dia1
 
 
「で,↓こっちが黒色亜種.」
Dia2
 
 
と説明しました♪♪

 設定上は,上のモンスターは単に「ディアブロス」と呼ばれていて,下が「ディアブロス亜種」とされているのですが,ようするにその分類群の名前の基準となるものが基亜種で,それに対して別亜種として命名されたものがいるのだよ,という説明をした次第.

 と,いうことで,フィギュアは教材として購入したんですよ〜,というお話しであります.(さすがに公費では買いませんがsweat01

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