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2009.10.06

魚類学会での発表準備

いよいよ今週末から魚類学会年会です.自分と学生たちの発表用ポスターも無事に印刷が完了したので,どうなることかと思ったけれど,なんとかなって良かったです.ホントに.

 また別途シンポの案内を書きますが,まずはうちの研究室の一般発表の演題を載せときます.
 (今回は要旨を載せずに紹介文を付けてみました)
 
 
ポスター発表 No. 117
日本列島におけるオイカワの系統地理
早川明里・高村健二・中島 淳・河口洋一・鬼倉徳雄・向井貴彦

 似たような題目で08年3月の生態学会,08年10月の魚類学会,09年3月の生態学会と発表を続けてきたオイカワの分子系統地理の最新版.発表するたびにデータが増えてきたのですが,今回は121地点758個体分のデータを使った大規模な階層クレード分析を中心に据えた内容です.
 門外漢の方にはちょっと取っつきにくい解析ですが,わかる人にとっては,ほー,なるほどなるほど,と思える地理的集団構造や,琵琶湖産の移殖の影響の大きさが浮き彫りになって,かなりオモシロイです.
 6-7月頃に研究室内で階層クレード分析の勉強会を行った上で,ボクが補助しつつも基本的に発表者自身が解析して作成したポスターなので,実物を見れば,学部4+生がここまで出来るのか…と,聴衆を驚かせられるレベルだと思っております.
 
 
ポスター発表 No. 148
岐阜県の水田地帯におけるスジシマドジョウ小型種東海型の生息環境と生活史
田中綾子・向井貴彦

 こちらは,フィールドワークの内容.まとまった知見がほとんど無いスジシマドジョウ小型種東海型の生態についての研究で,今年はじめたばかりなので,どうしても野外データは物足りないものの,充分な価値はあるかと思ってます.シマドジョウマニアのみなさまと,どう議論できるか…
 ちなみに,このポスターの説明タイムは,ボクは会議に出ており,その直後には決められた座席に座っていなければならないことになっているので,発表者の学生だけで全て対応する予定.
 
 
ポスター発表 No. 189
日本産モツゴにおけるmtDNAの地理的変異
向井貴彦・小西 繭・渡辺勝敏・武内陽佑・中島 淳・河口洋一・鬼倉徳雄・高田啓介

 ボクと九大の鬼倉さんらのグループで進めていた国内外来種プロジェクトで得たモツゴのデータと,それとは別に信州大の小西さん,京都大の渡辺さんが進めていた多くの研究データについて,手を組むべく働きかけて総合してまとめた内容.
 ですから,一応ボクが筆頭になっていますけど,実際は向井・小西・渡辺の誰が代表でもかまわないものです.ちなみに要旨に約100地点1000個体のデータ,と書いてしまったのだけど,その後にちゃんとデータをまとめたら日本のサンプルは81地点913個体だったので,ちょっと未来日記に追いつけず…
 個体数はともかく,地点数もせめて90地点を越えたかった…
_| ̄|○

 しかし,移殖されまくりで本来の系統地理なんて残って無さそうなモツゴについて,かなりいろいろ見えてきました.上述のオイカワと似たような形式で階層クレード分析の結果を記述しているので,比較すると系統地理パターンの類似がとても興味深いのですが,なぜか今回の魚類学会ではコイ科の系統地理に関するポスター発表は散り散りに配置されているので,見比べつつ議論するのは難しいかも.

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