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2007.09.04

ベストセラー本など

青春18切符で旅すると,電車の中でたくさん本が読めます♪ とりあえず,読んだ本の感想を記しておきます.

緑の読本 シリーズ77(Vol.43 No.10) 身近な外来種(II)—ほ乳類・鳥類・は虫類・両生類編

 外来種対策の事例集的な特集でしたが,自分は魚のことしか詳しくないので,他の動物の現状理解に,かなり役立ちました.特集のテーマとしては,今では普通ではありますが,執筆者の選び方などが良いのですね.

生物と無生物のあいだ

 ベストセラーらしいです.たしかに,おもしろいことはおもしろいのですが,個人的には肌に合わないですね.広告とか帯に文章が上手いと書かれていて,たしかにその通りなのですが・・・科学的成果やそれにまつわる人間模様は,それだけできわめて美味な素材なので,あまり飾り立てた表現をするのは調理法として好きじゃないということです.

 喩えていうなら・・・研究者が読むような原著論文は,掘り出した野菜や漁獲したばかりの魚に,ちょっと塩をふって食べるようなものなので,慣れない人には食べられないようなもの.啓蒙書や多くの一般書は,食材をそれなりに調理して食べさせてくれる食堂やレストランの料理.そして,この本は,かなり手を加えたフランス料理のようなものかな.

 クリームソースたっぷりのこってりしたフランス料理のようなバタ臭い風味があるので,そうした味覚に慣れた文学志向の強い人には,このくらいじゃないとおいしくないのかもしれませんけど,ぼくみたいな粗野なものにはおいしいとは思えませんでした.料理の腕は良いと思いますよ.自分とこで収穫した素材も使ってるし,三つ星級でしょうけど,ぼくは大衆食堂のメシの方が好きだということです.

深海生物の謎

 こちらは,先ほどの喩えでいうなら,かなり素材そのままに近い味わいの本.仕入れた食材の骨とか皮とかの食べにくいところをとりのぞいて,シンプルにお皿に盛りつけたような感じかな?
 新書サイズの解説付き図鑑といったところで,普段目にすることのない深海生物ツアーの疑似体験をさせてもらった感じです.首都圏の変わったいきもの好きの人は,これを読んで江ノ島水族館や三浦半島に行けば,かなり良いかも.

カワムツの夏

 長らく積み上げていた未読の本からチョイスしたのですが,夏の終わりにはぴったりな本でした.淡水魚に馴染みがないと,しっくり来ないかもしれませんけど,小さな川でのカワムツたちの物語です.
 ぼくなどの目から見れば無個性に見えるカワムツを個体識別してその振る舞いを記録しただけでもスゴイと思いますが,そこからカワムツ達の個性や生き様が見えてくるのは,とても興味深く楽しいです.

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