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2007.09.24

新書2冊

最近読んだ本は少なめなのですが,こんな本を読みました.他には,ウォレスの「マレー諸島」をぼちぼち読み進め中.

パンダの死体はよみがえる

 いきなり強烈なゾウの解剖シーンで始まる本書ですが,形態学や標本の保管の重要性をわかりやすく書いてます.グールドの「パンダの親指」の時点でパンダの手についての知識が止まっている人は,本書を読んで知識を更新すべし.
 また,形態学LOVEの研究者の中には,アンチ分子系統とかアンチダーウィニズムの困った感じの人も時折いるのですが,この本の著者の遠藤秀紀さんは適切な理解をしているし,その上で形態学の難しい用語を控えて研究の現場を語っているのがとても興味深いです.

最高学府はバカだらけ 全入時代の大学「崖っぷち」事情

 帯の山田玲司さんの二コママンガがちょっと目を引く本書ですが,「はじめに」を立ち読みして,明快な論理と問題設定に興味を惹かれて買ってみました.

 これまでに「大学」を語った本としては,「東大教授の通信簿」とか「崖っぷち弱小大学物語」なんかを読んだことがあるのですけど,それらが大学教員や学長の語る自分の大学の話であるのに対して,本書は自称「大学ジャーナリスト」の著者がいろいろな大学の状況をまとめて俯瞰したものなので,傍目八目としてイイ線行ってると思いました.ただし,「超難関大」と日本中に大量に存在する私立文系大学の存在意義や経営についての話がメインなので,ぼくが勤めているような中規模国立大学の話は出てきません.一般論としては共通する部分も多いとは思いますが.

 ただし,本を読みやすくおもしろくするためのウソを織り交ぜているので,うそはうそであると見抜けない人には難しい本かも.でも,おもしろい本です.

 あ,そうそう.この本のおかげで静岡産業大学のサイトに山田玲司さんのウェブマンガがあるのを知ることが出来ました♪

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