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2004.02.02

外来種対策法

PORTAL2003年12月号 特集◎生物多様性と外来種問題

 特集としては二つの記事があり,一つは「新たな局面を迎えた外来種対策」という記事で,基本的には現在制定に向けて進められている外来種対策法に関して,これまでの経緯や基礎情報を紹介したもの.

 もう一つは,「六角川における在来種を用いた緑化の検討」として,佐賀県六角川において進められている在来植物種を用いた河川工事後の法面緑化に関する実験の紹介.植物に詳しくないものにとって,イマイチ詳細を理解するには読みにくい記事だが,河川緑化の今後の方向性のための基礎研究が進んでいることがわかる.また,シードバンクの利用可能性の検討などしているのは,動物にはない植物特有のことであるが,土壌中から過去の在来種を掘り起こして利用できるのは,動物を対象としているものにとってはうらやましい.
 河川敷の植物の保全・外来種問題について興味のある人は,鷲谷いずみ氏の「サクラソウの目」や「オオブタクサ,闘う」のような本を読むと参考になると思う.

 なお,佐賀県は保全に関してそれほど悪くない感性の土地柄のようで,六角川の河口にあるムツゴロウ王国を見物に行ったときに,たまたま解説してくださった方にいろいろ教えていただいた話では,韓国からもらってきたムツゴロウを放さなかったこととか,六角川河口堰が完成した後も,農業用水として利用できないし利用する必要もそれほどなかったので開放してあることとか,たまたまそれに関わった人やその時の知事の英断によるものとは思うのだが,在来種による緑化研究が同じ土地でおこなわれているのは,そうした自然保護意識の存在と無関係ではないのかもしれない.

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