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January 2004

2004.01.19

アメリカへ行こう!

外来種としてのブラックバス問題については,いろいろ取り上げてきたのですが,日本国内でちまちまと世間に後ろ指さされながらブラックバスを釣るよりも,どうせなら本場アメリカに渡って思いっきりバス釣りを楽しみましょうよ!

 今のところ,ツアー料金はまだ高いようですが,海外の航空運賃は安くなる一方なので(H.I.Sなんかだと4万円くらいでUSAと往復できるし,外国の航空会社を使えばもっと安いのもあるみたい),客が増えれば安いツアーもできるんじゃないかな? つり人社とかも,国内で政治家相手にごしょごしょやるくらいなら,安く楽しくアメリカでバス釣りできるシステムを作りましょう! 是非!

 とりあえず,ググッて見つけたアメリカバス釣りツアー関連サイト

Access!海外バスフィッシング
空の旅~American Bass Fishing
GRANBASS Fishing Tour
Japanese Bassres Network

 あと,最近,一部で話題のこのblogの過去ログで,ブラックバス問題に関する部分へのリンクを記しておきます.決して,ぼく自身釣りがキライなわけでもなければ,ブラックバスそのものを憎んでいるわけでもないんですよ.在来の生物が生き続けられる環境を維持するために必要なこととして,日本国内でのバス釣りを批判しているのです.


「警告! ますます広がるブラックバス汚染」
「ブラックバスがいじめられるホントの理由」
「川と湖沼の侵略者 ブラックバス」


 「ブラックバスがいじめられる~」と「ブラックバス汚染」には,コメントが付いて多少議論が伸びてます.
 その他,関連するものとして,以下のサイトを記しておきます.

ゼゼラノート
 1/15にこちらの書評(というより読書感想文ですけどね)を紹介したサイト.あちらで「ダブルスタンダード」と書かれてしまいましたが,ゼゼラ氏の「ブラックバスがいじめられる~」は中立的立場で論じるとしておきながら,一方に肩入れした内容であるから,その部分を批判したのであり,ぼくの感想文は,バス駆除肯定の立場から読んだ感想を記しただけで,最初から明らかに一方に荷担しております.

2chスレ 【過疎】バス害魚論 10匹目【マターリ】
 このスレの558以降が,ゼゼラノートでこのblogが紹介されて以降のもの.

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2004.01.16

魚の目から見た越辺川

魚の目から見た越辺川 渡辺昌和+坂戸自然史研究会 まつやま書房 160pp.
2000年発行 本体¥1600円


 埼玉県を流れる荒川の支流,入間川.そのまた支流の越辺川(おっぺがわ)の魚たちについて記された本だが,各魚種の越辺川における生息状況や今昔についての具体的な解説は,ある程度淡水魚に馴染んだ人には,その場所の情景が目に浮かぶようであり,また,流域の開発による河川環境の変化の貴重な記録としてなっている.そうした,具体的でわかりやすい記述は,日本中の淡水魚を採集して歩いた渡辺昌和氏のホームグラウンドに込める思いによるものであろう.

 本書の前半部はそれぞれの魚種の解説だが,後半はトピック的な内容として,淡水魚の地理的変異に絡む興味深い問題(オイカワの二型・ジュズカケハゼの地理的変異と生態など),人為的な環境変化による交雑種の出現(バラヤリ・オイムツ・タモツゴ),外来種問題(錦鯉,オオクチバス,アカヒレタビラ),河川の構造と魚の生活史の関連(メダカ,ギバチ),毒物の流出事故の目撃談などなど,そこらの本には書いてない話が多く,淡水魚好きなら必携の本である.

 また,「人の目から見た越辺川」として坂戸自然史研究会の方々が書かれている部分も,ホタルをきっかけに水辺に興味を持ったこと,下水処理の問題への取り組み,郷土の伝説といったことも記されており,「越辺川」という日本全体から見れば小さな川にこだわることによって,その地域に密着した具体的で深い内容になっている.

 一般書店ではほとんど手に入ることはないと思うが,Amazon.co.jpでは2〜3日で手に入ることになっている.しかし,昔ぼくがAmazonで注文したときは結局入手できなくて,その後新宿駅南口の紀伊国屋で地方出版物を集めて販売していた際に,ようやく見つけて入手できたという経緯があるので,入手しやすくなっていることを願うばかりである.

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2004.01.03

サマー・ドッグ

「エスパー魔美」 藤子・F・不二雄 小学館コロコロ文庫 全6巻

 新年早々の書評がエスパー魔美かい! と思われるかもしれないが,藤子・F・不二雄先生のマンガの中でもかなりの傑作で,よくこれだけいろいろな人や職業についての知識があるもんだと,あらためて藤子・F・不二雄先生の引き出しの豊富さに感心するほどである.各話毎に簡潔にして要点を得たエピソードになっているのだが,藤子・F・不二雄先生の自然や科学,歴史への関心の深さから,ナチュラルヒストリー的な題材を扱った話もいくつかある.

■サマー・ドッグ(文庫版4巻に収録)
 別荘地で夏の間だけ飼われて捨てられた犬たちの話.主人公の魔美たちが貸別荘に遊びに行って野犬の群れとなった捨て犬たちに襲われる話だが,無責任な動物飼育と放逐の問題が重く心に残る.ドラえもんにも捨て猫や捨て犬を扱った作品は何本かあるが(「のら犬イチの国」など),そちらのようなファンタジー的解決はこの話には存在しない.小中学校の道徳の教材に本気で薦めたい逸品.

■ドキドキ土器(文庫版5巻に収録)
 縄文土器の中に種もみがあったことから,縄文中期から既に農耕がおこなわれていたのではないかと考えて地元の丘陵地の独力調査をしていた老人と一緒に,問題の土地が工事される前に少しでも発掘してみようとする話.もしかして,これは,と思わせる証拠を得つつも,いきなり結論に飛躍せず,対立仮説を提示して検証していこうとするところや,最終的に魔美の超能力で,植物の種子が詰まった土器を発掘しつつも,それが実は・・・というところなど,良質なSF.藤子・F・不二雄先生が科学的思考法を持っていたことがよくわかる.

■彗星おばさん(文庫版6巻に収録)
 新しい彗星を見つけると発見した人の名前が付くのだが,そのために新彗星の発見を目指す人をコメットハンターというらしい.この話は亡くなった天文マニアの御主人のために新彗星を探すおばさんと,天文マニアを狙った詐欺師の話.天文マニアの世界のロマンチックな部分と人間くさい部分がうまく描かれてると思う.

 とりあえず,自然・科学関係のものを3つほど紹介してみたが,他の話も実にすばらしいし,大人の読書にも充分耐えうると思う.それに,なによりも主人公のボーイフレンドの高畑君が,博識で頭脳明晰で,それでいてどっか抜けたところもあって,理系男児かくあるべし! という感じの理想的な理系少年なのが,またなんともいいのである.

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